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BricsCAD Pro

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BricsCAD Pro に関連する機能やテクニックなどの記事をまとめています。 土木機能や点群機能も含まれます。
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Q. BricsCAD でツールバーを複数行表示できますか?

A. できます。BricsCAD は最新の V23 においてもクラシックなツールバーのインターフェスをサポートしていますが、長いツールバーを複数行(段)で表示したくなるときがあります。 他のCADから移行してきた方は、ツールバーの際(キワ)をドラッグすることで複数行表示の切り替えをしていたかもしれませんが、BricsCADではこの挙動をサポートしていないため、複数行表示できないと思っている方もいるかも知れません。 でも、そんな事はなく設定することで複数行表示が可能です。 B

Q. BricsCAD でコマンドの短縮入力できますか?

A. できます。コマンドをいくつかの文字に略した形で実行する仕組みとしてエイリアス(別名や仮名)というものがあります。 例えば、DS [Enter] または DST [Enter] で寸法スタイル編集(_DIMSTYLE) コマンドを実行、PA [Enter] で形式を指定して貼り付け(_PASTESPEC)を実行、CFG [Enter]でオプション(_OPTIONS)を実行するなどがあります。 古くから DWG系のCADを利用している方は無意識レベルで使用するエイリアスがい

BricsCAD®のメンテナンスって?

BricsCAD メンテナンスの内容 BricsCAD® は、「BricsCAD Maintenance(メンテナンス)」という保守サービスのような製品があり、永久ライセンスを最新のバージョンで維持したり、逆に古いバージョンで揃えて運用するといった活用をする事ができる、費用効果の高い製品となっています。 メンテナンスは以下のようなメリットがあります。 年会費でメジャーアップグレードとマイナーリリースにアクセスでき、最新バージョンを維持可能です。 メンテナンス契約者は、

[詳説]BricsCAD® で図面を印刷する

最終更新:2023年12月20日 BricsCADでの印刷BricsCAD はCAD ソフトですので当然図面を紙に印刷あるいはデータに出力する事ができます。一般的なオフィスソフトと比べると、用紙サイズ、図面の出力範囲やサイズ、位置決めの他、出力時の線の色や太さ、線種などをかなり細かく制御する事ができます。 制御できるということは設定がたくさんあるということなので、CAD初心者の方だと難しいと感じられるかもしれません。 また、DWGファイルには、「モデル」と「レイアウト」

Q. BricsCAD® のマルチスレッド処理はどのような内容が対象ですか?

A. オプションでマルチスレッドの対象になる内容を確認&設定することが出来ます。BricsCAD は、CPUのマルチスレッド処理によってパフォーマンスを向上する作りになっています。そのため、多くのコアのあるCPUを使用した環境ではよりスピーディーに動作するという形で利用できます。 マルチスレッド処理する内容は、オプション設定の「マルチスレッドフラグ」やシステム変数 MTFLAGS で設定することが出来ます。 1、2、4、8、1024 は、BricsCAD のすべてのグレー

Q. ファイルを開くときにダイアログが表示されないのですがどうしたらいいですか?

A. システム変数の FILEDIA を ON=1 に設定します。 Filedia のシステム変数は、ファイルダイアログの表示をコントロールします。通常の操作でこの変数がオフになることはないのですが、自動処理をするようなカスタマイズをされている場合に、一時的にオフにして処理していることがあります。  このような処理中に何らかのトラブルが発生して元に戻す処理が行われないままの状態になると、次回開く操作を行ったときにダイアログが表示されない事態になるわけです。  スクリプトやマ

Q. BricsCAD®にデザインセンターはありますか?

A.  BricsCADでは同様な機能として「図面エクスプローラ」という機能があります。 図面エクスプローラでは、現在開かれている図面ファイルや登録したフォルダにある図面ファイルについて、各種のスタイルや設定など様々な情報を確認・編集したりすることができます。 コマンドとしては、_EXPLORER となります。  「開いている図面」タブ図面エクスプローラの「開いている図面」タブでは、現在開かれている図面ファイルについて各種のスタイルや設定など様々な情報を確認・編集したりす

[詳説]BricsCAD®のクワッドメニュー(V24対応)

今回は、BricsCAD®の特徴的な機能の一つであるクワッドメニューについて、詳しく解説していきます。 最終更新:2024年7月4日 クワッドメニューとはクワッドメニューは、BricsCAD で状況に合わせてカーソルの近くにポップアップ表示されるツールバーのようなメニューです。クワッドメニューは大きく2段の構成になっていて、下イメージの赤枠部分が、直近に実行したコマンドとAIにより提案された機能のアイコン。緑枠の部分が、作成・修正など、カテゴリごとのアイコンリストになって

ひと目でわかる BricsCAD® V23の更新点:Part3 [点群機能]

以前の記事で紹介した通り、BricsCAD は他のツール不要で点群を取り込んで表示することが出来、取り込み後の動作が軽量であるということで好評な機能となっていますが、V23 ではさらに強化されました。 この記事では、その点について紹介します。 色マップの強化 V22 までの色マップは細かな設定はなく、準備されていた種類から選択するのみでしたが、V23からグラデーションの色数を増減したり、各段階の色の選択、表示の反転、グラデーションせずに設定した色ごとに色分けにするといったこ

Q. BricsCAD® で累進寸法描けますか?

A. 描けます。(BricsCAD Lite以上) 下に添付の図面ファイルから累進寸法の寸法スタイルを使って、並列寸法を使って描いてみましょう。 たとえば、左端を基点にして作図すると下図ような形で作図されます。 もちろん位置を移動すれば寸法値も追従します。 寸法値の垂直位置を上にすると、下図のようになります。 間隔が狭くて矢印が反転してしまった場合は、矢印反転のコマンドで調整して整えましょう。 累進寸法のスタイル内容 累進寸法の寸法スタイル設定の内容でポイントになる

BricsCAD® で画像を作成する方法

この記事では、BricsCAD から図面のイメージファイルを作成する方法についてまとめています。 ラスターイメージを作成するBricsCAD からイメージファイルを書き出しする手段は複数あります。 ラスターイメージとして書き出しする場合はファイルのフォーマットごとに以下のコマンドがあります。 BMPファイル: _bmpout PNGファイル:_pngout または _screenshot WMFファイル: _wmfout EMFファイル: _wmfout (ファイル

BricsCAD®で点群ファイルの取り込みから TINサーフェスの生成まで

最終更新:2024年6月19日 点群ファイルの準備・作成BricsCAD では、取り込まれている点群ファイルを書き出す事はできますが、点群ファイル自体を BricsCAD 内で生成することは出来ないので、なにかしらの形で作成された点群ファイルを利用する形になります。 点群の作成は最近だと、レーザスキャナを搭載したドローンやロボットなどを用いた3Dスキャニングのほか、精度は落ちるものの手軽にスキャニングできる、ハンディタイプの Lider スキャナや一部のLider センサ

Q. BricsCAD®にビューキューブ(ViewCube)はありますか?

A. BricsCAD では、同様の機能として ルックフロム(LOOKFROM)という機能があります。 ルックフロムの円形アイコンは、通常、右上に表示されています。 クリックする位置によってビューの視点方向を変更したり、ビューを回転することが出来ます。CTRLキーを押しながらカーソルを合わせると下からの視点方向になります。 ルックフロムのアイコン上で右クリックすると表示されるメニューでは、ルックフロムのモード切り替えや表示位置の変更のほか、表示スタイルの変更、ルックフロム

使わなきゃ損! BricsCAD®のガイドコピーとガイド移動

今回は、他の CAD にはない BricsCAD 独自の機能で使わないともったいないガイドコピーとガイド移動コマンドを紹介します。 まずは、下記の記事または動画をご覧ください。 BricsCADでのCOPYGUIDED コマンドと MOVEGUIDED コマンドの使用 (bricsys.com) 日本語化されていないので、ブラウザの翻訳機能などを利用して見ていただくと良いのですが、BricsCAD には、「ガイドコピー」と「ガイド移動」という機能があります。  この機