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受け取ったDWG,DXFファイルがBricsCAD® で開けなかったときに試すこと

BricsCAD は標準フォーマットが .dwg, .dxf ファイルとなっていて現時点で最新のバージョン(2018形式)にも対応しています。

通常 BricsCAD がインストールされている環境であれば、ファイルのダブルクリック、または、BricsCAD上で「開く」機能から開くことができますが、よそから受け取ったファイルの中には、正常でない破損した内容が含まれているものもあります。

今回は、その様な通常の開く動作からうまく開けないファイルに遭遇した場合に試すことの出来る内容を紹介します。

修復機能から開いてみる 🏥

BricsCAD に搭載されている修復(_RECOVER)機能は、ファイルの中身を精査して破損している情報があれば治すことを試みながら開く機能です。

修復機能は、BricsCAD のアプリケーションアイコンから「ユーティリティ」-「修復」から実行できます。

修復アイコンの位置

修復機能から開くことで、軽微な部分破損のデータを開くことが出来ることがあります。古いファイル形式の場合、エラーが入っていることが多い傾向にありますので、特に問題がなさそうなデータでも活用してみると良いと思います。

ファイルがうまく開けた場合、コマンドウィンドウ(F2キーで表示できます)にメッセージとして修復されたエラーの内容が履歴として確認できます。

問題が見つからなかったケース

また、V23 以降であれば図面診断機能から、エラーのチェックとともに重複削除なども一括で行うことができますので、データを整理する点でも活用するのがおすすめです。

🪑新規図面にブロックとして挿入してみる

修復機能で修復できずに開けなかったデータについては、ブロック挿入(_INSERT)の機能で図面に挿入することで開くことが出来る可能性があります。

ブロック挿入アイコンの位置
ダイアログのブラウズボタンから挿入したい図面ファイルを選択します

この方法はレイアウトのデータが欠損する形になるためデータのサルベージ的な対処方法となります。

挿入後には、修復と似た監査の機能でデータをチェックして、細かな破損のチェックと修復をすると良いでしょう。

また、前述の修復機能のときと同様に、V23 以降であれば図面診断機能から、監査とともに他の内容についてのデータ整理が行なえます。

📜本当にDWG,DXFファイルかどうか確認する

ごく稀に、拡張子が .dwg, .dxf になっていても中身は全くの別物という事があります。(中の人も数回遭遇したことがあります。)

この様な場合は、そもそも .dwg, .dxf の図面データではないので開けなくて当然ですが、内容を確認して適切な拡張子のファイル名にすることで、BricsCAD が対応しているファイル形式であれば開くことが可能です。

まず、.dwg, .dxf ファイルであるかどうかを調べる一つの方法としては、ファイルをメモ帳などのテキストエディタで開いて、データの文字を確認するという方法があります。

正常なDWGファイルをメモ帳で開いた例
最初の行の先頭にファイル形式のバージョンを示す "AC〇〇〇〇” という文字があります。
"AC1027" は 2018形式であることを意味します。
正常なDXF(ASCII)ファイルをメモ帳で開いた例
通常ファイルの最初から数行の範囲に
"$ACADVER 1 AC〇〇〇〇” という内容の記述があります。

上記のような記述がない場合DWG、DXFファイルではないと判断できますので、ファイルの中身によって別の拡張子に変更することで適切なアプリケーションで開くことが出来る可能性があります。

3D 機械系 CADデータの場合

BricsCAD には、主要な 3D CADデータを開くために、別売の Communicator for BricsCAD というアドオンを販売しています。
このアドオンを BricsCAD Pro 以上の製品に追加することで IGES,STEPなどの中間フォーマットの他、Soidworks、iCAD、CATIA 等のデータを変換して読み書きでるようになります。

読み込みする際には、communicator 用の変換設定がありますので、うまく形状が読み込めないという場合は、設定を変更して読み込んでみて下さい。

オプション画面の Communicator に関する設定

では、よいCADライフを!🌉

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