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BricsCAD® のテクニック

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BricsCAD を使うためのスキルアップに役立つ記事をまとめています。
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#CAD

BricsCAD® の使いやすさ改善について

BricsCAD® は、導入時の障壁を減らすための改善についても継続的に行ってきています。 BrcsCAD V24 においては、新規で利用される方に嬉しいセルフラーニングの拡充や使用時の UI/UX 改善が多く実装され、初心者にも優しい CAD として利用いただける環境作りの改善も日々行われています。 日本の設計者向けの BricsCAD 利用環境改善2021年から Bricsys の日本ブランチが出来、日本において BricsCAD を利用し始める方に向けに不足している

BricsCAD®のデータ互換性シリーズ 「レイヤー」(画層)

この記事では BricsCAD におけるレイヤー(以降、画層)の仕組みについて解説します。 画層とは画層はCADソフトを利用する場合に一般的に利用される概念で、よく解説されるのは、透明なシートが層になって重なって表示されているイメージではないかと思います。 図面の目的や作図時の状況によって、画層の状態をうまくコントロールすることで、必要な情報のみを表示して図面を視覚的に変化させて作業性を向上させたり、出力時に適切な情報だけ表示して特定用途に向けた図面として出力するといった

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:SVGファイル書き出し

BricsCAD® Mechanical V24で、選択した分解ビューの各ステップの SVG ファイルを生成する新しい EXPORTSVG コマンドが追加されました。 昨日公開した 3DPDFへの出力強化と合わせ、BricsCAD Mechanical V24 でリアリティの高いケースでは 3D PDF、テクニカルイラスト用途では SVG と使い分けた利用がやりやすくなりました。 サンプルファイル ファイルは、SVGOPTIONS コマンドで使用可能なオプションに従って

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:3D PDF の書き出し強化

BricsCAD® Mechanical V24 で、分解ビュー機能で作成した各ステップから選択したステップを個別のページとして 3D PDF に書き出しできるようになりました。 各状態の 3Dモデル表示を PDFで書き出せるようになったことで、インタラクティブな状態確認やドキュメントの配布に活用できます。 では、よいCADライフを!👨‍💼

BricsCAD® V24 強化点:図形スナップの視認性アップ

 この強化点は、とてもわかりやすく認知していただけるかと思います。 完全に UI にフォーカスした改善内容で、図形(オブジェクト)スナップのリスト表示でON/OFFが見分けにくい状態だった点について、BricsCAD V24 で判別しやすい状態になりました。 ステータスバーのリストだけでなく、SHIFT+右クリックの一時オブジェクトスナップも同様に変更されています。 中の人、個人的に特に図心と点が分かりにくくてどうにかならないものかと思っていたので、この改善点は地味なもの

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:板金向けファイル書き出しの強化

BricsCAD® Mechanical V24 では、以前よりあった板金加工のCAM向けデータとして活用される OSM(Open Sheet Metal)ファイルへの書き出しが、最新バージョンの OSMファイル書き出しに対応しました。 OSM(Open Sheet Metal)ファイルは、本来 CADMAN-B CAM システム用のファイルで、BricsCAD® Mechanical で作成した板金データを書き出しできるのですが、中の人的に日本国内で利用しているのを聞いた

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:分解図(シーケンス)の強化 - 分解ステップ編集

BricsCAD® Mechanical V24 では、3Dモデルから分解図を作成・編集する機能が強化されました。 分解図を作成すると、モデルの現在の方向がすべてのステップの既定の方向として保存されます。ただし、これらの方向は、他のステップに影響を与えることなく、任意のステップに対して自由に再定義できます。 BricsCAD® Mechanical V24 で強化された分解ステップ編集では、特定のステップで必須ではないパーツを非表示にしたり、リクエストに応じてすべてのパーツ

BricsCAD® V24 強化点:WMF の文字出力改善

 Windows上で、他のソフトウェアへデータをコピー&ペーストする際に簡易なベクトルイメージとして手軽に使えるWindowsメタファイルですが、書き出しをすると、小さな文字は潰れて見えにくい形になることがありました。  このような状況への改善要望に対して、BricsCAD V24 では、TrueType の文字がきれいに表示される WMF ファイルを書き出しすることが出来るようになりました。 WMFTTFTEXT のシステム変数  WMFファイル書き出し時のTrueTy

BricsCAD® V24 強化点:トリム/延長のプレビュー表示

BricsCAD® V24 では、基本的な編集機能であるトリム・延長コマンドにおいて、編集中に結果のプレビューが表示されるようになりました。 SHIFTキーによるトリム/延長の切替時も動作します。 ただ、範囲選択中やフェンス指示中はプレビューされないので、もしこれらの動作中もプレビュー表示してもらいたいという要望がありましたら、サポートリクエストから要望をお送りください。 では、よいCADライフを!📐

BricsCAD® V24 強化点:リボンのツール検索

BricsCAD V24 では、前バージョン V23 でベータ機能として導入されていたモダンなリボンメニューが標準設定になりました。 これにより、 コマンドの検索機能が標準的に利用可能になりました。 検索すると、入力したキーワードに関連したコマンドがハイライト表示されます。V23のときは、ハイライトされないアイコンが、ほぼ見えなかったりしたので位置関係が把握しにくい部分がありましたが、V24ではうっすら見えるようになっていて、その点も改善されています。 また、インターフ

BricsCAD® BIM V24 強化点:.RVTファイル書き出し

BricsCAD BIM V23 において、 Autodesk® Revit® のファイルの読み込み(.rfa, .rvt)について強化されましたが、V24では、読み込みに加えて .rvt ファイルへの書き出しが追加されました。 なお、この機能についてはベータ機能として搭載されています。 お試し頂いて今後の開発に向けて広くご意見を頂戴できれば幸いです。うまく扱えなかったデータなどがありましたらデータと望む結果などの情報とともに内容をお送りください。 では、よいCADのライ

BricsCAD® V24 強化点:コマンド提案のアルゴリズム強化

BricsCAD の特徴の一つである、機械学習を活用したAI機能として搭載されている「次のコマンド提案」機能は、操作の来歴などから「次に使う機能はこれじゃないですか?」といくつかリストアップ表示してくれる機能です。 この機能は、AIアシストパネルやクワッドメニューの"空き"に表示されるのですが、挙動が目立たないので知らずに使っている方もいる機能かもしれません。 そんなコマンド提案機能ですが、V24では、V23で把握されたデータ等に基づいてアルゴリズムに見直しが入りより適切

BricsCAD® V24 強化点:Civil-土木向けの割り込み入力コマンドを追加

BricsCAD V24では、点、距離、または半径を要求されたときに、方位と距離など測量観測情報に基づいた入力できるようになりました。 具体的に利用可能になった入力方法は次のとおりです。 入力時に、これらのアイコンを実行して入力を行います。 この機能により、測量系の方が測量系図面の作成に活用しやすくなります。 他の指定方法もほしいという方要望がありましたら、サポートリクエストへお送りください。 では、よいCADライフを!👷

BricsCAD® V24 強化点:Civil-グレーディングの強化

BricsCAD V24のProで利用可能な土木機能の中にあるグレーディングの機能について、グレーディングの角処理が強化されシャープな角のグレーディングを作成可能になりました。 これまでの、ラウンドタイプに加えて、シャープなコーナータイプが作成可能になったことで造成表現の幅が広がります。 では、よいCADライフを!👷