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BricsCAD® のテクニック

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BricsCAD を使うためのスキルアップに役立つ記事をまとめています。
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#BIM

Q. BricsCAD®︎で干渉チェックは出来ますか?

A. 出来ます。BricsCADでは、Pro 以上の製品で3Dソリッドモデルが重なっている部分があるかどうかを確認する、干渉チェックを行うことができます。 干渉をチェックする手順干渉のチェックは次の手順で行います。 1.ワークスペースを「モデリング」に設定しておきます。 2.干渉チェックをしたい図面ファイルを開きます。 3.干渉チェックコマンドを実行します。 4.干渉チェックする図形1と2の選択セットを順番に選択します。 5.選択を確定すると、干渉結果の図形が Int

Q. BricsCAD®でRevit®のファイルは読み込みできますか?

A. BricsCAD BIM V24 では、Autodesk® Revit® のファミリ (.rfa)とプロジェクト(.rvt)ファイルに対応しています。それぞれのファイルは、開く(_OPEN)またはBIM挿入(_BIMINSERT)で対応しています。 Revit ファミリ (.rfa)ファイルの対応 読み込む Revitファミリに複数のタイプが含まれている場合、ファミリタイプを選択ダイアログボックスが表示され、優先される Revit ファミリタイプを読み込むことができ

BricsCAD V24.2 の強化ポイント

3月18日に BricsCAD V24 の最新アップデートである BricsCAD V24.2 がリリースされました。(日本語版は4月9日にリリース。) BricsCAD のマイナーバージョンアップデートでは、不具合の修正やパフォーマンスの向上の内容が行われていますが、V24.2 では大きな更新が行われています。 この記事では、V24.2 で追加された機能や強化された機能についてフォーカスを当て、Lite / Pro / BIM / Mechanical の各製品ごとに要約

Q. BricsCAD®にプロパティコピー機能はありますか?

A.あります。既存図形のプロパティ(やスタイル)情報を他の図形に反映させて、同じ状態にする用途で便利なプロパティコピー(_MATCHPROP)の機能は、BricsCAD に搭載されています。 アイコンは、2D作図のワークスペースだとホームにあります。 コピーされる内容は、設定のオプションでコントロールできます。 また、BricsCAD の プロパティコピーコマンドは、汎用プロパティだけでなく、BIMデータを持つ図形間のプロパティをコピーもコピーすることが出来ます。 参

BricsCAD® BIM V24 強化点:BIMタイププランの強化

BricsCAD BIMのタイプ プラン機能は図面タイプのカスタマイズされたテンプレートを作成することができる機能で、割り当てられたレイヤーやレイヤーの状態から独立して、モデルエンティティのグラフィックをカスタマイズする場合に特に便利に使える機能です。 会社ごとの図面基準や地方自治体の要求事項への準拠が容易になり、特に詳細設計や建築許可パッケージにおいて、2D図面全体の一貫性を達成することができる点に優れています。 BricsCAD V24 ではこのタイププランが強化され

BricsCAD® BIM V24 強化点:.IFCファイル対応の強化

BricsCAD BIM は、V23の時点で IFC2x3, IFC4, IFC4x1の形式に対応していますが、BricsCAD BIM V24 においてIFCファイルの対応にバリエーションが増えました。 具体的には、IFC4 の形式でリファレンスビューというサブセット的なファイルを書き出しできるようになりました。 IFC4 リファレンスビューのファイルは、すべての IFC4機能をサポートしていないツールとIFCモデルを交換するために利用できるものです。 プロパティやプロ

BricsCAD® V24 強化点:BricsCAD® Shape のインターフェス強化

BricsCAD の中でフリーで利用可能な簡易モデリング&DWGビュアーである BricsCAD Shape について、BricsCAD V24では、インターフェスが再構成されています。 基礎的な作図が左に、3Dのモデル作成と情報の取得などが右になり、表示されるツールも増えています。 カーソルを図形に合わせるだけで表示されるロールオーバーツールチップの表示は変わっていませんので、長さや面積などの情報が表示されます。 では、よいCADライフを!🏢

BricsCAD® BIM V24 強化点:建物のモデリング強化

BricsCAD BIM で建物をモデリングする機能は、これまでのバージョンでもあるのですが、どちらかというと自動生成してより簡単にモデルが作れるような方向での強化が多くありました。 BricsCAD BIM V24 では、点群からの自動生成などそっち方面での改良もありますが、基本的な 柱・壁・床・屋根について個別にモデリングするコマンドが搭載される強化が行われています。 それぞれの部位ごとに共通しているのは、BIM の複合材(コンポジション)情報をモデルと一緒に設定でき

BricsCAD® BIM V24 強化点:.RVTファイル書き出し

BricsCAD BIM V23 において、 Autodesk® Revit® のファイルの読み込み(.rfa, .rvt)について強化されましたが、V24では、読み込みに加えて .rvt ファイルへの書き出しが追加されました。 なお、この機能についてはベータ機能として搭載されています。 お試し頂いて今後の開発に向けて広くご意見を頂戴できれば幸いです。うまく扱えなかったデータなどがありましたらデータと望む結果などの情報とともに内容をお送りください。 では、よいCADのライ

BricsCAD® V24 強化点:点群 - 点群分類(PointCloud Classifier)機能の追加

BricsCAD V24 において Hexagon のインテリジェントな PointCloud Classifier (PCC)が搭載されました。(Pro以上) POINTCLOUDCLASSIFYコマンドによって、読み込んだ点群ファイルの内容を自動的に分類して点群マネージャで表示を切り替えしたりできます。 分類の内容はいくつかレベルがあります。 インドア基本 : 壁、天井、床、窓、ドア、雑然としたものなど。 インドア簡易 : 基本クラス+傾斜屋根、屋根設備、鉄骨構造

書籍:BricsCAD 公式テキスト

追記:本書の内容は V24でもご利用いただけます。 カットシステム社から2023年3月25日に「BricsCAD 公式テキスト」が発行されました。本書は、BricsCADをこれから始める方を対象とした入門書で全国の書店でご購入いただけます。  本書は、2022年11月にリリースされた最新の BricsCAD V23 を使用して解説されていますが、過去バージョンからある基本機能を中心に説明しているので、少し古いバージョンを利用している方でも学べる内容となっています。  画

Q: BricsCAD で IFCデータを扱えますか?

A. BricsCAD BIM(とUltimate)で扱えます。BricsCAD 製品の中にはBIM設計に最適化された『BricsCAD BIM』という製品があります。BricsCAD は V22 時点において BuildingSMART のソフトウェア認証(2x3)を取得していて、この製品で、IFCファイルを扱うことができるようになっています。また、BricsCAD Ultimate は BricsCAD BIM が含まれているので、BricsCAD Ultimateでも同

BricsCAD BIM V23 の新機能・更新点

BricsCAD BIM V23 の新機能・更新点については、Bricsys のデジタルサミットで公開された BIM セッションの動画をご覧ください。 V23での強化点をリストアップすると、次のような内容となっています。 平面ビューモデリングで、2D 図面のような感覚で3Dモデリングをするということがやりやすくなりました。 3D階段モデルから2D階段を生成することができるようになりました。 ストーリーバーにより各階の表示切替が簡単になりました。 BIMプロジェクトブ

BricsCAD® BIM の BIM化機能って?

BricsCAD BIM は、DWGベースで 3D の BIM ができる製品です。 BricsCAD BIMには、3D のモデルを BIMで使用するためにある程度自動で諸々を設定してくれる便利な BIM化(_BIMIFY)コマンドというものがあります。カタカナ表記だと「ビミファイ」になるでしょうか。  この機能がどういうものかというと、例えば開いている建物モデルに対して、断面図や立面図のビューを生成し、A.I パワーによって構造/MEP のプロファイルや空間位置をいい感じに