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BricsCAD® のテクニック

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BricsCAD を使うためのスキルアップに役立つ記事をまとめています。
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#DWGビュアー

BricsCAD® V24 強化点:BricsCAD® Shape のインターフェス強化

BricsCAD の中でフリーで利用可能な簡易モデリング&DWGビュアーである BricsCAD Shape について、BricsCAD V24では、インターフェスが再構成されています。 基礎的な作図が左に、3Dのモデル作成と情報の取得などが右になり、表示されるツールも増えています。 カーソルを図形に合わせるだけで表示されるロールオーバーツールチップの表示は変わっていませんので、長さや面積などの情報が表示されます。 では、よいCADライフを!🏢

BricsCAD® で扱える点群(Point Cloud)ファイルの種類まとめ

BricsCAD の PRO 以上の製品では、点群(ポイントクラウド)ファイルを読み込むことが出来ます。点群ファイルもいろいろな種類がありますが、扱えるファイルの拡張子は BricsCAD V23 では以下の8種類になります。 対応点群ファイルの種類E57:ASTM 中間ファイルフォーマット LAS / LAZ: ASPRS LiDARデータ交換フォーマット PTS: Leica PTSファイル RTX: Leica PTXファイル RCP / RCS: Autod

BricsCAD にハッチング機能はありますか?

A. あります。 ということで、先に Twitter に投稿した内容ですが、この記事ではもうすこしだけ詳しく書いておきます。 ハッチングのパターンファイル ハッチングは、特定の領域を塗りつぶしや一定の模様パターンで塗りつぶす機能になりますが、このパターンが定義されているのがハッチングパターンの定義ファイル(.pat)となります。  パターンファイルは、テキストになっているのでメモ帳などで編集することが出来、パターンファイルの仕様に則って記述をすると独自のパターン(柄)を追

BricsCAD®でフォトグラメトリから3D モデルを取り込みしてみる

 中の人の夏の自由研究ということで、フォトグラメトリで作成した3D モデルを BricsCAD に取り込んでみるという遊びをしてみたので、その流れについて書いていこうと思います。 フォトグラメトリってなに?という方に少し解説すると、写真測量法などと言われることもありますが、最近よく使われるフォトグラメトリは狭義の意味で、デジタルカメラ等で多面的に撮影した複数のデジタル写真をコンピュータで画像解析し、3次元のモデルやグラフィック等を得るプロセスを指す言葉として用いられます。

BricsCAD®をセーフモードで起動する方法

セーフモードとは 主にアドオンの開発や利用をされる方に向けた機能となりますが、BricsCAD には、追加でロードするアドオンプログラムなどを読み込まない形で起動するセーフモードがあります。  セーフモードで起動すると、すべてのサードパーティ製プラグインコード、イネーブラ、およびユーザ lisp ファイルがロードされなくなります。 これにより、BricsCAD がクリーンな環境で起動する形になるので BricsCAD の動作に問題が起こった時に解決の糸口を探ったり、クリーン

Q. BricsCAD®にシートセット機能はありますか?

A. あります。上記のツイートは Twitter に投稿した内容ですが、どんな機能なの?と思った人もいるかもしれないので、今回は BricsCAD のシートセット機能について解説したいと思います。 そもそもシートセットって何? シートセットの機能は、名前は知っているものの機能の中身について知らない、使ったことがないという人も結構いるのではないかと思います。  シートセットの機能は、名前の通り、シート(主にレイアウト)をセットで扱う機能になります。シートは一つのファイルでもい

BricsCAD®のラスター(画像)ファイル対応まとめ

今回は、BricsCAD で扱えるラスター イメージ ファイルの種類についてのお話です。 そもそもラスター イメージ ファイルとは? コンピュータでいうラスター イメージ (Raster image)とは、簡単に言うと写真やコピー機などでスキャニングした画像データの事を指します。  Windows のビットマップ(BMP)やデジカメのジェイペグ(JPEG)などが有名です。ウェブ系の人だと、PNG や GIF ファイルなども馴染み深いかもしれませんね。  ラスターイメージはど

BricsCAD のパネル表示切り替え

BricsCAD のパネルの表示の変更 BricsCAD のインターフェスに「パネル」と呼ばれる、図形の情報を表示する「プロパティ」パネル、現在ファイルの「レイヤー(画層)」表示をするパネル、外部参照やイメージなどのアタッチファイルがまとまっている「アタッチメント」パネルなどがあります。 リボンやコマンドラインもパネルとして実装されています。 パネルの表示はカスタムすることが出来ますので、今回はそれについて解説をします。 パネル表示の種類を切り替え  通常、パネルの表示

BricsCADで袋文字を作ってみる

 今回は以前書いた ExpressTools の機能を活用して、Adobe のイラストレータ などで作成することの多い"袋文字"を BricsCAD で作ってみるということをやってみます。 袋文字ってなに?という方のためにウィキペディアから引用します。  画像の検索をするとわかりやすいかもしれませんが、お店の POP などでよく見かける若干アクの強い文字装飾ですね。😅 この記事のヘッダーイメージも袋文字で作成しています。  BricsCADは、文字として Windows

BricsCAD®の文字スタイルを使いやすくするちょいテク!

BricsCAD の文字スタイル設定画面は、ひとつのスタイル設定項目が1行に並んでいるため文字スタイルが複数ある時の一覧性はいいのですが、設定項目が多いので、スクロールしないと項目を見られないケースが出てきます。 日本語環境の場合、SHXのビックフォントを指定する事が多いと思いますが、この列が後ろの方にあるので毎回スクロールするのが面倒です。 そこで、ちょっとした変更で使いやすくするテクニックを紹介します。 なお、文字スタイルって何?っていう人はこちらの記事をご覧ください

BricsCAD®の作図領域を一瞬で広げる方法

 BricsCAD で作図をしていると、レイヤーやプロパティのパレットなどツール類が画面にあふれて作図領域を圧迫してしまい、作図しにくいときもあるかと思います。  そんな時に作図領域をすばやく大きくできたら効率が上がりますよね。ということで今回はその方法について紹介したいと思います。  上のイメージのような感じですと、ディスプレイの半分以上がツール類で埋まってしまっています。このようなときに、以下のショートカットを入力してみてください。ちなみに 0 はテンキーではない方の

BricsCAD に ExpressTools(拡張ツール) を追加してみよう

2022年11月1日追記 V23以前のバージョンの場合  AutoCAD を使用されていた方や移行を検討されている方で、BricsCAD には Express Tools って無いの?🤔と思われた方もいるかも知れません。  重複削除(Overkill)や 空間位置合わせ(AlignSpace) や 平坦化(Flatten) など、BricsCAD に標準機能として搭載されているものもあるのですが、それとは別に BricsCAD 用の Express Tools アドオンが