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BricsCAD® のテクニック

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BricsCAD を使うためのスキルアップに役立つ記事をまとめています。
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#寸法

[詳説]BrcsCAD®の寸法スタイル設定

寸法については、BricsCAD®のデータ互換性シリーズ 「寸法」の記事でも解説していますが、この記事では、「寸法スタイルの内容」について詳しく解説をします。 寸法スタイルの概要寸法スタイルは、寸法値で使用する文字スタイルや精度、矢印の種類やサイズ、色など、80以上の設定をコントロールするもので、BricsCAD で寸法を作図する際は寸法スタイルの設定内容をベースに作成されます。 設定する数が多いので、初めて .dwg系の CAD を触る方が難しさを感じてしまう点かもしれ

Q. BricsCAD®で寸法を尺貫法表記できますか?

A. 出来ます。BricsCADでの寸法表記は、通常、ミリかインチのどちらかの単位系での表記になりますが、寺社仏閣などの設計で昔の日本でよく使われていた尺貫法の表記をしたい場合、これを実現するための設定方法があります。 設定をすると以下のイメージのように長さに追従した尺表示ができます。 設定自体は簡単で、尺表示用の寸法スタイルを作成して、そのスタイルで寸法を作図するだけです。上イメージの併記表示する形の場合、寸法スタイルは次のように設定します。 キーになるのは、「尺度」

Q. BricsCAD®でC面取り寸法は作図できますか?

A. 出来ます。BricsCAD®で C面取り寸法を作図する場合、面取り寸法というコマンドはないのでので、別の手段で作図することになります。 平行寸法を利用する方法 平行寸法を利用する方法では、C面取り寸法の外観に合わせた寸法スタイルを作成して、そのスタイルで面取り寸法を表現します。 具体的に、設定する寸法スタイルの内容は下のイメージをご覧ください。 作業の流れ 面取り用の寸法スタイルを作成 現在の寸法スタイルにセット 平行寸法を実行する C面取り部分の中点を指

BricsCAD®のダイナミック入力設定を調整する方法

ダイナミック入力表示の調整BricsCAD のダイナミック入力機能は、図形の形状に応じて、長さや角度を表示したり、入力して編集することが出来る機能です。 ダイナミック入力の機能はオン/オフ出来ますが、オンの時に表示される寸法の数は調整することが出来ます。設定は、オプションの設定画面を表示して「ダイナミック寸法 表示」の欄で行います。 初期値では、2つの値が表示されるようになっていますが、「ダイナミック寸法表示(DYNDIGRIP)によって指定された全てのダイナミック寸法」

BricsCAD®のデータ互換性シリーズ 「寸法」

この記事では、BricsCAD の寸法についてDWGデータの互換性を交えながら解説します。 寸法の種類BricsCAD の寸法は、.dwg/.dxf ファイルで定義されている寸法オブジェクトがサポートされています。 寸法オブジェクトは、次に示すとおり種類がいくつかあります、 長さ寸法(水平・垂直・平行・回転) 角度寸法(2線角度・3点角度・弧長) 径寸法(半径・直径・折り曲げ) 座標寸法 幾何公差 引出線(引出線(旧式)) 種類の異なる寸法は、データ的な扱いも

BricsCAD®で寸法の矢印サイズを変えるには

図面に存在する既存の長さ寸法や角度寸法、引出線といった寸法図形の矢印サイズは、プロパティから変更することが出来ます。同じタイプの寸法オブジェクトであれば、複数の図形を選択して変更できます。 また、合わせたい状態の寸法図形が別で存在している場合は、プロパティコピー(_MATCHPROP)コマンドでその図形のプロパティを反映することが出来ます。反映先の指示でまとめて選択すれば一括で反映させられるので便利ですね。 これから新規に作図する寸法に対しては、寸法スタイルの矢印サイズで

BricsCAD®で寸法値に許容差を記入する方法

BricsCAD で寸法に機械設計でよく使う公差値を記入するは、次の方法があります。 それぞれについて解説します。 寸法値のプロパティで許容差を設定する寸法図形のプロパティには、公差の設定があります。 作図後に、プロパティを設定するか、寸法スタイルで設定しておくことで許容差表示を行うことが出来ます。 公差プロパティの公差範囲の上限下限と、その他のプロパティを組み合わせて表示をコントロールします。 BricsCAD の寸法値編集で書式を使う文字書式による許容差表示は、寸

BricsCAD®の注釈尺度とは

BricsCAD®では、寸法や文字、ブロックなど尺度によって表現が変わるオブジェクトについて、尺度ごとの表示をコントロールする注釈尺度の仕組みが備わっています。 設計内容を構築するモデル空間と出力用のレイアウトを行うペーパー空間の仕組みと、注釈尺度のしくみを組み合わせて使うことで、1:50 、1:100、 1:200、あるいはフリースケールといった、複数尺度の図面表現を一つのファイルで作成することが出来ます。 上記のイメージでは、注釈尺度のサイズによって文字の大きさが変わ

BricsCAD® V24 強化点:注釈モニター

BricsCAD V24 で寸法に対しての強化がいくつか行われていますが、その中の一つが「注釈モニター」の対応です。AutoCAD®を利用したことがある方であれば、なじみのある機能かもしれません。 注釈モニターとはこの機能は、自動調整寸法を利用している場合に活用できる機能で、ステータスバーにある「注釈モニター (ANNOMON)」を有効にすると、図形とリンクしていない寸法図形の寸法値の横に " ❗ マーク" が表示されて視覚的に確認することができます。 自動調整寸法でない

BricsCAD® V24 強化点:クイック寸法(QDIM)

今まで無かったの!?と驚かれる方もいるかも知れませんが、V24 で搭載されました。✨ クイック寸法は、複数の図形を選択して、その図形に対して一括で寸法(直列、断重ね、並列、座標、半径、直径、データムのいずれか)を作成する機能です。 作成できる寸法の種類は、図形選択後のオプションで指定します。 オプションの種類は次の通り (C):直列寸法 (S):段重ね寸法 (B):並列寸法 (O):座標寸法 (R):半径寸法 (D):直径寸法 (P):データム (E):編集 (S):設定