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BricsCAD Lite

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BricsCAD Lite に関連する機能やテクニックなどの記事をまとめています。
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記事一覧

Q. BricsCAD®でダイナミックブロックを使えますか?

A. 使えます。BricsCAD では、AutoCAD® で作成されたダイナミックブロックを利用することが出来ます。ダイナミックブロックのパラメータ編集は、グリップからまたはプロパティから行うことが出来ます。※ 一部のアクションや拘束の組み合わせには対応していませんのでご注意下さい。 ダイナミックブロックの作成BricsCAD V25 の時点で、ダイナミックブロックの定義データを作ることは出来ませんが、BricsCAD には、同様な仕組みとして3D にも対応したパラメトリッ

[詳説]BricsCAD®の表機能

表データの扱いBricsCAD には DWG・DXF 上で表として扱われる、表オブジェクトという図形タイプがあります。 このオブジェクトは、一つの表を表すためのもので、Excel データの OLEでの貼り付けとは異なり CADのオブジェクトとして表計算ソフトのように、行と列で構成されたテーブルを1つのまとまりとして扱うことが出来ます。 表ツールの内容 表の作成は TABLE コマンドから行います。 コマンドを実行すると、ダイアログが表示されるので、ダイアログ上で細かな設

DIESELマクロをLISPコマンド化する

以前に、メニューマクロ用の簡単なカスタマイズとして、クイックグループ化の解説をしたことがありました。 今回は、これをコマンド化して使用できるようにしてみたいと思います。 コマンド名を決めるたとえば、"QG" というコマンド名にしたいとします。コマンド化するにあたって、BricsCAD で Lite から利用可能な LISP API を活用します。 LISPプログラムをコマンドとして読み込ませる場合、関数名を "C:" で始まる形で定義する決まりになっていますので、関数名

BricsCAD® V25:表データの作業性向上

BricsCAD V25 の表オブジェクト編集機能は大きく改良されました。 1つのセルから別のセルにデータを順番にコピーして貼り付けるオプションが追加されたためデータの複製が非常に高速に行えるようになります。 また、セルのコピー、貼り付けや、数式をコピーする機能もありますので、より表計算ソフトライクに編集ができます。 表オブジェクトは CSV や MS Excelファイル とのリンクの他、セルにブロックのサムネイルを表示することも出来ますので、集計や判例表示など様々な用

BricsCAD® V25:BricsCADへ書き出し(AutoCADへ書き出し)

AECオブジェクトが含まれている図面ファイルを、汎用のBricsCAD Lite や Pro、その他のAEC オブジェクトを扱えない CADとのデータ交換で利用する場合に、 AEC オブジェクトが Proxy データにならないようにネイティブなオブジェクト(線や円、文字、ブロックなど)に変換して保存する、EXPORTTOBRICSCAD( EXPORTTOAUTOCAD ) の機能が搭載されました。 すべてのAEC オブジェクトをネイティブ オブジェクトを含むブロックに変換

BricsCAD® V25:外部参照の強化

BricsCAD V25 では、既存の外部参照パスが変更されて見つからない状態になっている場合に、拡張検索を実行できるようになりました。 この機能は、サーチパス上のファイルを検索してファイルを見つけてくれるので、パスの再設定を簡単に行えるようになります。サーチパス上に見つからなかった場合は旧来通り再度指定する流れで設定します。

BricsCAD® V25:尺度変更の使いやすさ向上

V25 の尺度変更(_SALE)コマンドは、カーソルでの指示がよりコントロールしやすい形に改良されました。 マウスによる尺度の指定は、倍率による距離指定ではなく「選択した図形範囲の横幅1/2の距離」で指定する形になっています。 これにより、マウス指定での指示がやりやすくなっています。 下のイメージのように、中心や図心からの尺度変更で参照オプションが不要なケースもでてくると思いますので、活用してみてください。 では、よいCADライフを!🔍️

BricsCAD® V25:鏡像(ミラー)、トリムの強化

BricsCAD V25 では、CAD の基本的な機能である鏡像(ミラー)、トリムの機能についても強化されています。 V25 の鏡像(_MIRROR)コマンドBricsCAD V25 の鏡像(_mirror)コマンドは、より広い範囲で一時的なトラッカーグラフィックの表示を保持するようになり、他CADからの移行時の違和感が解消されています。 V24でも十分良いパフォーマンスともいえますが、V25 では操作中のちらつきなどの軽減が期待できます。 V25 のトリム(_TRIM)

BricsCAD® V25:ブロックのアンカー(試験的機能)

(この機能は、試験的機能を有効にすることで利用することができます。) BIMANCHORコマンドは、ブロックを選択した「3Dソリッドの面」に固定する機能です。 BIMANCHORコマンドで固定されたブロックは、ホストのソリッドが移動または編集されると面上に留まるように連動して動きます。 自動調整寸法により図形と連動する寸法図形と似た動きと言えるかもしれません。 ブロック挿入の機能で、ダイアログに「アンカーとして挿入」の項目があり、それを有効にすると3D面にアンカーする形

BricsCAD® V25:トリム/延長の強化

BricsCAD V25 で基本的な機能であるトリムと延長の機能が強化されました。 まず、トリム、延長の両機能ともクイックモードに対応しました。(旧モードへの切り替えも可能。) 標準設定で「すべての図形を境界線として扱う」仕様になり、素早く編集できるようになりました。コマンド実行時に現在の状態も表示され、状況を判断しやすくなっています。 また、進化した境界検出により、複数境界を越えた編集時の精度が大幅に向上。さらに、ハッチング領域をまたいだトリミングも強化され、閉じた境

BricsCAD® V25:試験的機能の利用

BricsCAD V25 に搭載された「試験的機能の有効化」設定は、有効にすると、実装された機能を利用することができるようになっています。 試験的機能は、将来のバージョンで搭載される可能性がある機能を先取りして試すことができます。 利用してみて体験・遭遇した点のフィードバックを Bricsys へお送りいただくことで、より良い機能として、またはより安定した機能として提供することが可能となります。 V25 リリース時点の V25.1.05 で利用可能になる機能は次のとおり

BricsCAD® V25:ポリラインの拡張編集

BricsCAD V25 で、ポリラインの点の追加と削除を一度に複数点処理出来るようになりました。 これによりポリライン編集をより効率的に行えるようになります。 この機能は、途中の点を編集する際に、連続的に点を追加・削除することが出来る機能です。 基本となるプリミティブな形状から、点を追加する形で作図していくという流れが可能になりますので、敷地の境界線や等高線などの作図に便利かもしれません。 では、よいCADライフを!💯

BricsCAD® V25:ユーザインサイト

直接生産性アップに結びつく機能ではないかもしれませんが、BricsCAD V25には、「ユーザーインサイト」という統計的な機能が搭載されました。 使用したコマンドの情報や、利用実績のバッヂ表示などが表示され、統計的な情報として確認することができます。これらの情報は、AI機能の開発にも役立てられます。 自分の利用状況を俯瞰した形で見ることができますので、直接的にCADのオペレーションを効率化する機能ではないですが、何かしら効率化したい場合の基礎情報としても利用できると思いま

BricsCAD® V25:AI予測機能

V24で「AIアシスト」という名称だった機能は、より分かりやすい「AI予測」という名称に更新されました。 使い方は V24 と同じで、何かしらのコマンドを実行すると、利用状況により「次のコマンド予測」と「2種類のコマンド提案」が提示されます。 クワッドメニューの幅と直近のコマンド表示数設定で余ったところにも予測コマンドが表示されます。 では、よいCADライフを!🧠