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BricsCAD Lite

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BricsCAD Lite に関連する機能やテクニックなどの記事をまとめています。
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2024年5月の記事一覧

Q. BricsCAD®で雲マーク描けますか?

A. 簡単に描けます。BricsCAD には、設計時の変更点を記載する場合などに使用する雲マークを簡単に作図、編集する機能があります。 雲マーク(_REVCLOUD)のコマンドは、四角形を描くときのように対角の点を指定する方法や、あらかじめ囲いたい範囲をポリラインやスプラインで作図しておいて、その図形を雲マークに変換する方法などオプションがいくつかあります。 図形を変換した場合、下イメージのようになります。 雲のモコモコ具合は円弧長オプションで指定します。円弧長オプショ

BricsCAD®のデータ互換性シリーズ 「寸法」

この記事では、BricsCAD の寸法についてDWGデータの互換性を交えながら解説します。 寸法の種類BricsCAD の寸法は、.dwg/.dxf ファイルで定義されている寸法オブジェクトがサポートされています。 寸法オブジェクトは、次に示すとおり種類がいくつかあります、 長さ寸法(水平・垂直・平行・回転) 角度寸法(2線角度・3点角度・弧長) 径寸法(半径・直径・折り曲げ) 座標寸法 幾何公差 引出線(引出線(旧式)) 種類の異なる寸法は、データ的な扱いも

BricsCAD®の最短距離機能とは?

BricsCAD の最短距離機能は2つの図形間の距離を表示したり、距離を指定して移動する事ができるユニークな機能です。 最短距離機能は図形を2つ選択するだけで表示されるようになっています。 2図形の範囲から最短の距離になる部分の間に距離が表示されますが、距離のラベルは入力できるようになっていて、新しい距離を入力すると図形を移動する事ができるようになっています。 選択した図形は最初の図形が起点となり、2つ目に選択した図形が移動する方の図形となります。(窓選択した場合、後に作

BricsCAD®のレジストリ構造

BricsCAD をカスタマイズする場合や、BricsCAD 向けのアプリケーションを提供することを考えた時に、Windows 上で環境構築をするためにレジストリを参照したり、値を設定したりすることがあるかと思います。 BricsCADも当然のごとく、レジストリが活用されていますので、BricsCAD のレジストリ構造がどうなっているか分かっていると、開発が行いやすくなる面もありますので、この記事では BricsCAD のレジストリ構造がどのような形で構成されているかを解説

Q. BricsCAD®で2つの円に接する接線を作図できますか?

A. できます。BricsCAD で2つの円に接した接線を作図するにはどうしたら良いでしょうか? 答えは簡単で、図形スナップの "正接" を使うことで作図できます。 手順は次のとおりです。 まず、2つの円を用意します。 次に、図形スナップを設定します。円と円の接線を作図する場合は、正接のみ有効な状態にしておくと作図しやすいです。 正接の図形スナップを有効にした状態で、線分やポリラインなどの作図コマンドを実行し、最初の円にカーソルを近づけます。するとカーソル近くに「延長

BricsCAD®のデータ互換性シリーズ 「表示スタイル」

BricsCAD には、3Dモデルをビジュアライズするための仕組みとして、「表示スタイル」という機能があります。 この機能は、3Dモデルを作成する際に作業しやすい表示にすることで効率よくモデリングするためだけでなく、データや紙への出力時にグラフィカルな絵として活用する場合に利用できます。 各表示スタイルの見え方については、以前にSNSに投稿したものが参考になります。 ヘルプセンターにも表示スタイルについて記載しています。 表示スタイルは、モデル空間での利用だけでなく、