マガジンのカバー画像

BricsCAD Lite

170
BricsCAD Lite に関連する機能やテクニックなどの記事をまとめています。
運営しているクリエイター

#BricsCAD_V24

BricsCAD® Lite V24 動作環境の最小要件

BricsCAD Lite で最小限必要な PCの動作環境は次のとおりです。 OS: Windows 10、11 (x64)、Mac OS X 10.15 以降、または Linux。 (Mac、Linux OS向けの日本語版はありませんので、英語版など他言語版でのご利用となります。) プロセッサ: 少なくとも1GHzのクロック速度を持つ Intel または AMD プロセッサ。Intel® Core™ i5 / AMD Ryzen™ 5 Mac において M1などの A

BricsCAD® V24 強化点:拘束機能エンジン

BricsCAD には以前から、幾何拘束、寸法拘束といった拘束機能が搭載されています。拘束は2Dと3D両方で利用可能なものですが、BricsCAD V24では拘束管理システムが改良されて、拘束値が大幅に変更されたケースで 2Dプロファイル形状をより良く制御できるようになりました。 これは単純に言うと拘束の状態が大きく変更された際に破綻するケースで破綻しにくくなったということで、拘束というシステマチックな機能を利用した際の堅牢性が向上したという強化点となります。 この他にも

BricsCAD® V24 強化点:スタート画面のリニューアル

 BricsCAD V24 では、スタートタブのデザインや機能性がリニューアルされました。 次の点が強化されています。 テンプレートやシートセットのプロジェクトを選択しやすくなりました。テンプレートのリストが予め表示されるようになり、選択しやすくなっている他、ファイルを開くボタン部分は、シートセットを開くことも可能になっています。 最近使用した図面ファイルのピン止め最近使用した図面ファイルのリスト表示は BricsCAD V24 でピン止めしてリストの上位に表示できるよ

BricsCAD® V24 強化点:図形スナップの視認性アップ

 この強化点は、とてもわかりやすく認知していただけるかと思います。 完全に UI にフォーカスした改善内容で、図形(オブジェクト)スナップのリスト表示でON/OFFが見分けにくい状態だった点について、BricsCAD V24 で判別しやすい状態になりました。 ステータスバーのリストだけでなく、SHIFT+右クリックの一時オブジェクトスナップも同様に変更されています。 中の人、個人的に特に図心と点が分かりにくくてどうにかならないものかと思っていたので、この改善点は地味なもの

BricsCAD® V24 強化点:チュートリアル動画の拡充(日本語字幕対応)

スタート画面強化とも関連した内容で、BricsCAD では無料で使えるチュートリアル動画が公開されてるのですが、以前は日本語対応されていなかったため日本のユーザさんは活用しにくい状況でした。 BricsCAD V24 リリース現在、チュートリアル動画に字幕表示が可能になったことで、日本語字幕の追加を強化しています。 これにより、スムーズに導入していただくための環境が拡充されています。 字幕が付いているものでは、右下のメニューにサブタイトルのアイコンがあり、そこで日本語が選

BricsCAD® V24 強化点:BricsCADアナリティクス

V23で「ユーザ使用状況データプログラム」として搭載されていた機能は、「BricsCAD アナリティクス」になりました。 AI系機能で生産性を高めるために活用される基盤データとなります。 BricsCAD アナリティクスは、有効にするとユーザの利用データを匿名化した形で収集します。収集されたデータをもとに機械学習が行われて次のコマンド提案などのAIアシスト機能に活用されます。 また、共有するデータは、BricsCAD アナリティクスの設定ダイアログにある通り選択できるので調

BricsCAD V24 の強化点:ポリラインの編集メニュー

BricsCAD でのポリライン編集について、以前ホットキーアシスタンスを利用したポリライン選択前から使えるお手軽な方法を紹介していますが、BricsCAD V24 で編集方法が増えました。 追加された方法はポリライン選択後に利用できる方法で、編集したい部分にカーソルを合わせてからマウスの右ボタン長押しで表示されるポップアップメニューにポリライン編集の機能がリストアップされる様になっています。 頂点やセグメント(辺や弧)のストレッチはグリップを掴んで編集したほうが便利かも

BricsCAD V24.2 の強化ポイント

3月18日に BricsCAD V24 の最新アップデートである BricsCAD V24.2 がリリースされました。(日本語版は4月9日にリリース。) BricsCAD のマイナーバージョンアップデートでは、不具合の修正やパフォーマンスの向上の内容が行われていますが、V24.2 では大きな更新が行われています。 この記事では、V24.2 で追加された機能や強化された機能についてフォーカスを当て、Lite / Pro / BIM / Mechanical の各製品ごとに要約

BricsCAD® V24 強化点:PDF出力のしおり(ブックマーク)対応

 BricsCAD® から、PDFファイルへ書き出ししたり、出力でPDFプリンタを選択して出力することは以前から可能ですが、BricsCAD V24 では PDF ファイルへしおり(ブックマーク)付きで出力することが可能になりました。  1ファイルで複数シートを出す場合だけではなく、連続で出力するパブリッシュ機能から、1つのPDFファイルへ出力するケースなどでも便利に使えると思います。 では、よいCADライフを!📐

BricsCAD® V24 強化点:イメージファイル出力プリンタ

 BricsCAD V24以前のバージョンまでは、出力でイメージファイルを書き出ししたい場合、外部のイメージプリンタドライバを使用して出力する必要がありましが、BricsCAD V24 は TIFF, PNG, JPEG, BMP のイメージプリンタドライバを標準搭載しました。 そのため、外部のイメージプリンタドライバをインストールしなくても出力可能になりました。 イメージ系プリンタでは、カスタムプロパティの設定として背景色を選択することができます。 出力のサイズは解像度

BricsCAD® V24 強化点: 図面ファイル形式の対応

この記事では、先日リリースされた BricsCAD V24 に関連した内容について解説しています。 📘 ファイルフォーマットの対応についてDWG・DXF(汎用)ファイルフォーマット V24 における DWG・DXF ファイルのバージョンについては、AutoCAD® のファイルバージョンは 2018形式である点に変化がなかったことからBricsCAD でも対応バージョンに変更はありません。 2D Mechanical オブジェクトを含んだ DWG, DXFファイル Br

BricsCAD® V24 強化点:クイック寸法(QDIM)

今まで無かったの!?と驚かれる方もいるかも知れませんが、V24 で搭載されました。✨ クイック寸法は、複数の図形を選択して、その図形に対して一括で寸法(直列、断重ね、並列、座標、半径、直径、データムのいずれか)を作成する機能です。 作成できる寸法の種類は、図形選択後のオプションで指定します。 オプションの種類は次の通り (C):直列寸法 (S):段重ね寸法 (B):並列寸法 (O):座標寸法 (R):半径寸法 (D):直径寸法 (P):データム (E):編集 (S):設定

BricsCAD® V24 強化点:電卓パネル

今回は、BricsCAD V24 で新規に搭載された「電卓」機能について解説します。ワールドワイドで多くの要望が上がっていた機能なのです。 いわゆる関数電卓の機能で、「今まで無かったの!」と意外に思われるかもしれませんが、この度 V24 にパネルとして実装されました。🎉 パネル表示のリストから選択して表示できます。コマンド名は QUICKCALC です。ちなみに、BricsCAD は CALコマンドを実行すると、OS の電卓が表示されます。 電卓パネルの外観パネルの外観

BricsCAD® V24 強化点:シートセットマネージャの強化

BricsCAD にはシートセットによるプロジェクト管理機能がありますが、BricsCAD V24 では、このシートセット機能がより直感的に利用できるように強化されました。 ツリーでのドラッグ&ドロップ動作が改良されたほか、複数プロジェクト表示時は個別のプロジェクトごとに表示し、切り替えて使えるようになりました。 また、プロジェクトの情報の同期処理が改善され複数人での編集時に更新状況が分かりやすくなりました。 シートセット情報の保存も自動的に行われるようになったので、S