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BricsCAD® カスタマイズ向け情報

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BricsCAD® 上で、APIを使用してアドオンプログラムを作ったり、ちょっとしたカスタマイズをしてみたりする人向けの記事をまとめています
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2023年11月の記事一覧

BricsCAD® V24 APIを使ったアプリ開発の更新点まとめ

この記事では、BricsCAD V24 の API を使用したカスタマイズやアプリケーション開発に関連した記事のまとめです。 BricsCAD V24 の図面ファイル対応についてDWG,DXFファイルについては、V23 時点で最新の形式である2018形式に対応しておりますので、その点は変更ありません。 ただし、これまでの中で発見されたレアケースなどへの対応のほか、BricsCAD Pro では、AutoCAD® Civil3D、Map3D データの対応強化、BricsCAD

BricsCAD® V24 強化点:設定画面のメッセージ内容

オプション設定画面では、各設定項目について簡易な解説が下部に表示されるようになっています。BricsCAD V24 でこの説明文について、より分かりやすく理解しやすい説明になるよう再考されたメッセージへ更新されました。 BricsCAD の設定項目はたくさんありますので、どういった内容があるのか把握するだけでも大変かもしれませんが、時間がある時に眺めていただくと、CAD の動作やコマンドの挙動などについて理解を深めることができます。 稀におかしなメッセージがあるかもしれませ

BricsCAD® V24 強化点:図形スナップの視認性アップ

 この強化点は、とてもわかりやすく認知していただけるかと思います。 完全に UI にフォーカスした改善内容で、図形(オブジェクト)スナップのリスト表示でON/OFFが見分けにくい状態だった点について、BricsCAD V24 で判別しやすい状態になりました。 ステータスバーのリストだけでなく、SHIFT+右クリックの一時オブジェクトスナップも同様に変更されています。 中の人、個人的に特に図心と点が分かりにくくてどうにかならないものかと思っていたので、この改善点は地味なもの

Q. BricsCADの古いバージョンをダウンロードできますか?

A. 出来ます。(但し、V14以降のバージョン)BricsCAD は体験版と製品版、製品のライセンスレベル(グレード)が区別なく利用いただけるインストールプログラムになっています。 ダウンロードページでは、通常最新バージョンのインストールプログラムが初期値として表示されますが、バージョンを選択することで古いバージョンの最後のアップデートバージョンをダウンロードすることが可能になっています。 尚、2023年11月時点で、V14 のバージョンまで遡ってダウンロードできるようにな

BricsCAD® V24 強化点:WMF の文字出力改善

 Windows上で、他のソフトウェアへデータをコピー&ペーストする際に簡易なベクトルイメージとして手軽に使えるWindowsメタファイルですが、書き出しをすると、小さな文字は潰れて見えにくい形になることがありました。  このような状況への改善要望に対して、BricsCAD V24 では、TrueType の文字がきれいに表示される WMF ファイルを書き出しすることが出来るようになりました。 WMFTTFTEXT のシステム変数  WMFファイル書き出し時のTrueTy

BricsCAD® V24 強化点:トリム/延長のプレビュー表示

BricsCAD® V24 では、基本的な編集機能であるトリム・延長コマンドにおいて、編集中に結果のプレビューが表示されるようになりました。 SHIFTキーによるトリム/延長の切替時も動作します。 ただ、範囲選択中やフェンス指示中はプレビューされないので、もしこれらの動作中もプレビュー表示してもらいたいという要望がありましたら、サポートリクエストから要望をお送りください。 では、よいCADライフを!📐

BricsCAD® V24 強化点:リボンのツール検索

BricsCAD V24 では、前バージョン V23 でベータ機能として導入されていたモダンなリボンメニューが標準設定になりました。 これにより、 コマンドの検索機能が標準的に利用可能になりました。 検索すると、入力したキーワードに関連したコマンドがハイライト表示されます。V23のときは、ハイライトされないアイコンが、ほぼ見えなかったりしたので位置関係が把握しにくい部分がありましたが、V24ではうっすら見えるようになっていて、その点も改善されています。 また、インターフ

Q.BricsCADで寸法の作図画層を決めておけますか?

A. 決めておけます。BricsCAD の設定(システム変数)に寸法画層の設定 DIMLAYER があります。この設定は初期値では空欄(現在画層)で作図されるようになっていますが、この設定に画層名をセットしておくことで、寸法コマンドがその画層で作図されるようになります。 システム変数に設定されている画層が現在の図形にない場合、画層は自動的に作成されるようになっています。また、この情報は図面ファイルに保存される設定なので、テンプレートに保存しておいて活用することが出来ます。

BricsCAD® V24 強化点:点群 - 点群分類(PointCloud Classifier)機能の追加

BricsCAD V24 において Hexagon のインテリジェントな PointCloud Classifier (PCC)が搭載されました。(Pro以上) POINTCLOUDCLASSIFYコマンドによって、読み込んだ点群ファイルの内容を自動的に分類して点群マネージャで表示を切り替えしたりできます。 分類の内容はいくつかレベルがあります。 インドア基本 : 壁、天井、床、窓、ドア、雑然としたものなど。 インドア簡易 : 基本クラス+傾斜屋根、屋根設備、鉄骨構造

BricsCAD® V24 強化点:コマンド提案のアルゴリズム強化

BricsCAD の特徴の一つである、機械学習を活用したAI機能として搭載されている「次のコマンド提案」機能は、操作の来歴などから「次に使う機能はこれじゃないですか?」といくつかリストアップ表示してくれる機能です。 この機能は、AIアシストパネルやクワッドメニューの"空き"に表示されるのですが、挙動が目立たないので知らずに使っている方もいる機能かもしれません。 そんなコマンド提案機能ですが、V24では、V23で把握されたデータ等に基づいてアルゴリズムに見直しが入りより適切

BricsCAD® V24 強化点:Civil-土木向けの割り込み入力コマンドを追加

BricsCAD V24では、点、距離、または半径を要求されたときに、方位と距離など測量観測情報に基づいた入力できるようになりました。 具体的に利用可能になった入力方法は次のとおりです。 入力時に、これらのアイコンを実行して入力を行います。 この機能により、測量系の方が測量系図面の作成に活用しやすくなります。 他の指定方法もほしいという方要望がありましたら、サポートリクエストへお送りください。 では、よいCADライフを!👷

BricsCAD® V24 強化点:Civil-TINサーフェスの強化

BricsCAD Pro の土木機能では、点群や座標点リストから Tinサーフェスを作成することができていますが、V24 で既存の方法の加えてコンター(等高線)データからTINサーフェスを作成することができるようになりました。 TINサーフェス化してしまえば、プロパティを変更して等高線表示の間隔を変更したり、地表の傾斜でグラデーション表示したりといったことができますので、公開している等高線データから地形の3Dデータを作成する方法が増え、土木・測量の業務でより活用しやすくなっ

BricsCAD® V24 強化点:エイリアス

BricsCAD V24 では、初期値のエイリアス設定において、機能の追加や他CADとの互換性の観点から不足しているものが追加されるなど整理されました。 ELIASEDITコマンドからの編集や、PGPファイルをエディタで開いて確認できますが、数十の項目が追加されています。 旧バージョンでカスタマイズされている方は、旧来通り編集できますので、インストール時にマイグレーションして移行された場合は、プログラムフォルダ内のベースのファイルからマージするなどして、カスタマイズしてご

BricsCAD® V24 強化点:シートセットマネージャの強化

BricsCAD にはシートセットによるプロジェクト管理機能がありますが、BricsCAD V24 では、このシートセット機能がより直感的に利用できるように強化されました。 ツリーでのドラッグ&ドロップ動作が改良されたほか、複数プロジェクト表示時は個別のプロジェクトごとに表示し、切り替えて使えるようになりました。 また、プロジェクトの情報の同期処理が改善され複数人での編集時に更新状況が分かりやすくなりました。 シートセット情報の保存も自動的に行われるようになったので、S