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BricsCAD® カスタマイズ・開発向け情報

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BricsCAD® 上で、APIを使用してアドオンプログラムを作ったり、ちょっとしたカスタマイズをしてみたりする人向けの記事をまとめています
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記事一覧

BricsCAD® V25:選択の循環

BricsCAD は、カーソル下の図形を循環的に選択する方法として、選択前の図形にカーソル合わせてTABキーで送っていく操作に対応していましたが、BricsCAD V25では、これまでの方法に加えてクリック時にカーソル下にある図形を選択する選択の循環(_SELECTIONCYCLING)機能が搭載されました。 旧来のTABキーによる選択では一つの図形を選択することは素早くできて便利なのですが、複数の図形を選択したい場合は、_SELECTIONCYCLING の機能でリストか

BricsCAD®︎ の体験版で Lite や Proの状態を試したいのですがどうしたらいいですか?

BricsCAD®︎ のインストールプログラムは、全部入りのUltimateの状態で提供されています。体験版で検証を行う場合に、Lite や Pro といった製品として制限された状態での動作を確認したい場合は、次の手順で設定をする事で可能です。 1. ライセンスレベルの設定を行うライセンスレベルの設定をするコマンドは、BricsCADがどのライセンスレベルで動作するかを設定するコマンドで、所有しているライセンスキーよりも下位のライセンスレベルにセットすることができます。

BricsCAD® V25:各種APIと開発周りの更新点

BricsCAD® V25の各種API の更新点の要約です。 API全般各種 API にCivil3D オブジェクトを扱う内容が追加されています。 📘 BRX・TX BricsCAD V25 は V24 と同様に Visual Studio 2019 でコンパイルして下さい。 📘 LISP getcfg と setcfg 関数からプロファイルの値を設定・取得可能になりました。 新しい BIMプロパティセット 関数が追加されました。 bim:pset-list-a

BricsCAD® V25:レイアウトタブの改良

BricsCAD V25 のインターフェスは、モデル・シートセットのレイアウトタブについても改良が行われています。 ステータスバー上の表示に対応これまで、作図領域の下部分に表示されていたレイアウトタブですが、V25からは、ステータスバー上に表示されるようになりました。これにより、作業領域が広くなっています。 位置は、旧バージョンのように戻すことも可能です。(後述) レイアウト管理メニューのデザイン刷新レイアウト管理の画面が更新され使いやすくなっています。 レイアウト管理

BricsCAD® V25:新しいステータスバー

BricsCAD V25 は、基本的な機能の見直しと強化が多く行われているのですが、ステータスバーのデザインと挙動の改良もそのうちの一つです。 デザイン刷新V25 のステータスバーは、V24までの文字のみの表示ではなく、アイコンと文字の両方が表示される形になりました。 また、ステータスバー上にレイアウトタブも表示されるようになりました。(初期値) 建設業などでレイアウトを非常に沢山作成してデータを作り込んでいく方は、旧バージョン表示の方のほうが良いと思うかもしれません。

ブロック編集中に入れ子になっているブロックを編集する方法

ブロックエディタでブロックを編集している際に、ブロック定義内にある入れ子のブロックをさらに編集したいケースもあるかと思いますが、この記事では、そのようなケースでの編集方法をいくつかご紹介します。 通常のブロック編集での流れブロック定義内にある入れ子のブロックをさらに編集する場合、現在編集中のブロック編集を一度終わらせる必要があるのですが、ブロックエディタで編集中にその中にあるブロックをダブルクリックすると、保存/破棄のメッセージが出てきます。 保存・破棄、どちらかを選択し

BricsCAD®のデータ監査機能

BricsCADには、データの内容をチェックして修復をする「監査」の機能が2つ備わっています。 一つは、_AUDITコマンド、もう一つは、_DMAUDITコマンドです。それぞれ、役割が異なっていて次のような内容になっています。 AuditコマンドAudit の監査コマンドは、現在の図面ファイル内容整合性を分析して、エラーの修正行います。 修正された内容は、コマンドウィンドウに履歴として表示され、エラーの数と修復された数を確認することができます。 よくあるのは、DWGベー

BricsCAD®への移行時にメニューを流用したい時に見る記事

AutoCAD® など、他の DWG系CAD から、BricsCAD への乗り換えを検討されるときに、カスタマイズした内容を BricsCADでも利用したいという要求があるケースも多いと思います。 この記事では、そんな乗り換え時に既存のメニューファイルを活用するためのポイントをまとめています。 BricsCAD は .MNU, .MNS, .CUI, .CUIX, .ICM のメニューファイルを読み込む事ができるため、AutoCAD® など、他の DWG系CAD でカスタ

Q. BricsCAD®のシステム変数一覧はありますか?

A. あります。BricsCAD の設定についてシステム変数名を一通り把握するのに便利なシステム変数一覧のドキュメントは、こちらのページから PDFファイルをダウンロードできます。 また、BricsCAD の場合、オプションの設定画面がそのままシステム変数リストのような作りになっていますので、設定画面上で検索することで気になる変数があるか、値の内容がどうなっているかを確認することが出来ます。 参考記事: BricsCAD のオプション 設定利用テクニック その他に、se

[詳説]BrcsCAD®の寸法スタイル設定

寸法については、BricsCAD®のデータ互換性シリーズ 「寸法」の記事でも解説していますが、この記事では、「寸法スタイルの内容」について詳しく解説をします。 寸法スタイルの概要寸法スタイルは、寸法値で使用する文字スタイルや精度、矢印の種類やサイズ、色など、80以上の設定をコントロールするもので、BricsCAD で寸法を作図する際は寸法スタイルの設定内容をベースに作成されます。 設定する数が多いので、初めて .dwg系の CAD を触る方が難しさを感じてしまう点かもしれ

Q.BricsCAD®で複数のファイルやレイアウトを連続印刷できますか?

A.できます。BricsCAD で複数のファイルに存在するシートを、一括で出力するための機能として、パブリッシュ(_PUBLISH) があります。 パブリッシュコマンドの概要パブリッシュコマンドでは、既存のファイル内にある(モデル・レイアウトの)シートを追加してそのシートのページ設定に設定されている出力先か PDF ファイルへ出力することができます。 ページ設定の内容で出力する場合、設定内容により紙に印刷するプリンタやプロッタであることもありますし、Tiff や Jpeg

Q. BricsCAD®でツールバーやパネルの位置を固定できますか?

A. できます。BricsCADのインターフェス構成要素であるパネルやツールバーは、自由に移動することが出来ますが、意図せずに動かしてしまうことを防ぐために位置を固定しておくことが出来ます。 パネルやツールバーの位置を固定する方法BricsCAD V24 でパネルやツールバーの位置を固定する方法は次のとおりです。 1. ステータスバーにある「LOCKUI」を右クリックします。 2.表示されるメニューから、固定したい項目をクリックして選択します。 以上、とても簡単にロッ

Q. BricsCAD®でC面取り寸法は作図できますか?

A. 出来ます。BricsCAD®で C面取り寸法を作図する場合、面取り寸法というコマンドはないのでので、別の手段で作図することになります。 平行寸法を利用する方法 平行寸法を利用する方法では、C面取り寸法の外観に合わせた寸法スタイルを作成して、そのスタイルで面取り寸法を表現します。 具体的に、設定する寸法スタイルの内容は下のイメージをご覧ください。 作業の流れ 面取り用の寸法スタイルを作成 現在の寸法スタイルにセット 平行寸法を実行する C面取り部分の中点を指

BricsCAD®のリボンメニューへのアイコン追加手順

この記事では、BricsCAD のリボンメニューにアイコンを追加するカスタマイズを行う時の流れについて解説します。 リボンメニューの構成リボンメニューの構成は、大きく、「リボンタブ」と「リボンパネル」の2つによって作られています。 一つのリボンタブには、複数のリボンパネルを配置することができます。 そのため、インターフェスのカスタマイズダイアログでは、リボンタブの項目には、どのパネルを配置するかを設定することになります。 リボンをカスタマイズする際の注意点リボンに関わら