マガジンのカバー画像

BricsCAD® カスタマイズ向け情報

88
BricsCAD® 上で、APIを使用してアドオンプログラムを作ったり、ちょっとしたカスタマイズをしてみたりする人向けの記事をまとめています
運営しているクリエイター

#無料体験版

BricsCAD®の作図領域を一瞬で広げる方法

 BricsCAD で作図をしていると、レイヤーやプロパティのパレットなどツール類が画面にあふれて作図領域を圧迫してしまい、作図しにくいときもあるかと思います。  そんな時に作図領域をすばやく大きくできたら効率が上がりますよね。ということで今回はその方法について紹介したいと思います。  上のイメージのような感じですと、ディスプレイの半分以上がツール類で埋まってしまっています。このようなときに、以下のショートカットを入力してみてください。ちなみに 0 はテンキーではない方の

Q. BricsCAD でツールバーを複数行表示できますか?

A. できます。BricsCAD は最新の V23 においてもクラシックなツールバーのインターフェスをサポートしていますが、長いツールバーを複数行(段)で表示したくなるときがあります。 他のCADから移行してきた方は、ツールバーの際(キワ)をドラッグすることで複数行表示の切り替えをしていたかもしれませんが、BricsCADではこの挙動をサポートしていないため、複数行表示できないと思っている方もいるかも知れません。 でも、そんな事はなく設定することで複数行表示が可能です。 B

Q. BricsCAD® のマルチスレッド処理はどのような内容が対象ですか?

A. オプションでマルチスレッドの対象になる内容を確認&設定することが出来ます。BricsCAD は、CPUのマルチスレッド処理によってパフォーマンスを向上する作りになっています。そのため、多くのコアのあるCPUを使用した環境ではよりスピーディーに動作するという形で利用できます。 マルチスレッド処理する内容は、オプション設定の「マルチスレッドフラグ」やシステム変数 MTFLAGS で設定することが出来ます。 1、2、4、8、1024 は、BricsCAD のすべてのグレー

Q. ファイルを開くときにダイアログが表示されないのですがどうしたらいいですか?

A. システム変数の FILEDIA を ON=1 に設定します。 Filedia のシステム変数は、ファイルダイアログの表示をコントロールします。通常の操作でこの変数がオフになることはないのですが、自動処理をするようなカスタマイズをされている場合に、一時的にオフにして処理していることがあります。  このような処理中に何らかのトラブルが発生して元に戻す処理が行われないままの状態になると、次回開く操作を行ったときにダイアログが表示されない事態になるわけです。  スクリプトやマ

詳説:BricsCAD®のクワッドメニュー

今回は、BricsCAD®の特徴的な機能の一つであるクワッドメニューについて、詳しく解説していきます。 クワッドメニューとはクワッドメニューは、BricsCAD で状況に合わせてカーソルの近くにポップアップ表示されるツールバーのようなメニューです。クワッドメニューは大きく2段の構成になっていて、下イメージの赤枠部分が、直近に実行したコマンドのアイコン。緑枠の部分が、作成・修正など、カテゴリごとのアイコンリストになっています。 クワッドメニューが表示される際は状況によって内

BricsCAD®をセーフモードで起動する方法

セーフモードとは 主にアドオンの開発や利用をされる方に向けた機能となりますが、BricsCAD には、追加でロードするアドオンプログラムなどを読み込まない形で起動するセーフモードがあります。  セーフモードで起動すると、すべてのサードパーティ製プラグインコード、イネーブラ、およびユーザ lisp ファイルがロードされなくなります。 これにより、BricsCAD がクリーンな環境で起動する形になるので BricsCAD の動作に問題が起こった時に解決の糸口を探ったり、クリーン

BricsCAD にハッチング機能はありますか?

A. あります。 ということで、先に Twitter に投稿した内容ですが、この記事ではもうすこしだけ詳しく書いておきます。 ハッチングのパターンファイル ハッチングは、特定の領域を塗りつぶしや一定の模様パターンで塗りつぶす機能になりますが、このパターンが定義されているのがハッチングパターンの定義ファイル(.pat)となります。  パターンファイルは、テキストになっているのでメモ帳などで編集することが出来、パターンファイルの仕様に則って記述をすると独自のパターン(柄)を追

BricsCAD V22.2 の更新点:その4

3回目からの続きで、今回はV22.2 の開発関連の更新内容です。 BricsCAD は、簡易ビュアー & 3Dモデラーである 「BricsCAD Shape」 を除いて開発用の API を備えていて、独自の機能を作り込んだり、公開・販売されているものをアドオンして使ったりできるのですが、製品によって使える API が異なります。 使用可能な APIBricsCAD には BLADEという開発環境(IDE)が搭載されていて、LISP など BricsCAD で使用できるいくつ

BricsCAD® のショートカット

ショートカットキーとホットキー一覧 BricsCAD でも、他のソフトウェアと同様にショートカットキーと ファンクションキーやHOMEキーなど 1キーだけのホットキーから機能実行やモードの切替ができます。  ショートカットの一覧は、BricsCAD のヘルプセンターに掲載されているのですが、キーボードのレイアウトが AZERTY 配列(主にフランス、ベルギーで利用されるタイプ)の表記で日本で一般的な109キーボードではない状態なため、日本向けに調整したものを作成しました。

BricsCAD®をコマンド ライン スイッチを使って起動する

 今回は BricsCAD を起動するときに、特定の環境で起動したり初期化のためのスクリプトやプログラムを走らせたりといった形で起動の処理をカスタマイズする際に利用できるコマンドラインスイッチについて紹介します。 コマンド ライン スイッチ リファレンス抜粋この記事では、よく使うと思われるものについて解説します。 なお、スイッチは大文字・小文字を区別しません。 /P スイッチ /P スイッチは、ユーザープロファイル名を指定して起動するスイッチです。 // 例. mys