マガジンのカバー画像

BricsCAD Mechanical

35
このマガジンでは、2D/3D の機械設計に対応した BricsCAD Mechanical に関する記事をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

Q. BricsCAD®で3Dプリンタに出力できますか?

A. 直接3D プリンタへ出力するメニューはありませんが、STLファイルへの書き出しに対応しています。BricsCAD®から作成した3Dモデルを 3Dプリンタに出力したい場合は、多くの 3Dプリンタが対応している STLファイルへの書き出しを行って出力する流れで対応できます。 BricsCAD から STLファイルへの書き出しEXPORTコマンドまたはSTLOUTコマンドを実行して保存します。 EXPORTコマンドでは、ファイルの種類から「ソリグラフィー(*.stl)」を選

BricsCAD® Mechanical のメカニカルブラウザの使い方

この記事では、機械設計向けの BricsCAD Mechanical で効果を発揮する、「メカニカルブラウザ」について詳細を解説します。 メカニカルブラウザ パネルメカニカルブラウザは、メカニカルパーツやアセンブリのパラメトリックなプロパティを表示、変更することができるパネルです。 メカニカルブラウザは、プロパティやレイヤーと同様に、アイコンや作業領域外での右クリックで表示されるメニューのパネル一覧から選択して表示することができます。 メカニカルブラウザパネルの内容につい

Q. BricsCAD®で2つの円に接する接線を作図できますか?

A. できます。BricsCAD で2つの円に接した接線を作図するにはどうしたら良いでしょうか? 答えは簡単で、図形スナップの "正接" を使うことで作図できます。 手順は次のとおりです。 まず、2つの円を用意します。 次に、図形スナップを設定します。円と円の接線を作図する場合は、正接のみ有効な状態にしておくと作図しやすいです。 正接の図形スナップを有効にした状態で、線分やポリラインなどの作図コマンドを実行し、最初の円にカーソルを近づけます。するとカーソル近くに「延長

BricsCAD®の最短距離機能とは?

BricsCAD の最短距離機能は2つの図形間の距離を表示したり、距離を指定して移動する事ができるユニークな機能です。 最短距離機能は図形を2つ選択するだけで表示されるようになっています。 2図形の範囲から最短の距離になる部分の間に距離が表示されますが、距離のラベルは入力できるようになっていて、新しい距離を入力すると図形を移動する事ができるようになっています。 選択した図形は最初の図形が起点となり、2つ目に選択した図形が移動する方の図形となります。(窓選択した場合、後に作

BricsCAD®で、3D ソリッドに長孔(長穴)を作成・編集する方法

この記事では、BricsCADで機械設計でよく使うと思われる、長孔の作成手順を解説します。(3Dモデリングの機能は BricsCAD Pro以上の機能になります。) 今回は、作成後にサイズの変更などが可能な2つの方法を紹介します。 ライブラリの「穴」を利用した長孔作成BricsCADには、パラメトリックな標準ライブラリが搭載されていますが、登録されているライブラリのパーツを上手く使うことで、変更を伴った設計を効率よく進められることがあります。 穴のパーツも搭載されているの

BricsCAD®で寸法値に許容差を記入する方法

BricsCAD で寸法に機械設計でよく使う公差値を記入するは、次の方法があります。 それぞれについて解説します。 寸法値のプロパティで許容差を設定する寸法図形のプロパティには、公差の設定があります。 作図後に、プロパティを設定するか、寸法スタイルで設定しておくことで許容差表示を行うことが出来ます。 公差プロパティの公差範囲の上限下限と、その他のプロパティを組み合わせて表示をコントロールします。 BricsCAD の寸法値編集で書式を使う文字書式による許容差表示は、寸

BricsCAD® Mechanical の設計意図認識機能って?

BricsCAD Mechanical には「設計意図認識」のツールが搭載されています。 設計意図認識ツールを使用すると、既存のモデルに対する編集をインテリジェンスに行うことが出来ます。 設計意図認識オプションは、パラメトリック拘束と同じような形で機能しますが、自動的に検出されて適用されるという便利なポイントがあります。 例えば、1つの穴の半径を修正すると、同じ図形上で同じ直径を持つ他の穴が BricsCAD によって認識され、半径が同期されて自動的に修正されるといった

BricsCAD® Pro の 3Dモデリング チュートリアル動画

BricsCAD® Proでは、ダイレクトモデリングの機能が利用でき、CAD図面を2Dから3Dへ、3Dソリッドやサーフェスを変形して複雑な幾何学オブジェクトや芸術的な形状を作成できます。 この記事では、Youtube に掲載されているBricsCAD® Pro の 3Dモデリングチュートリアルの動画について補足説明を掲載しています。 これらのビデオでは、ソリッド、サーフェス、メッシュ、ワイヤーフレームオブジェクトの作成方法について、3Dモデリングのコンセプトとテクニックを

受け取ったDWG,DXFファイルがBricsCAD® で開けなかったときに試すこと

BricsCAD は標準フォーマットが .dwg, .dxf ファイルとなっていて現時点で最新のバージョン(2018形式)にも対応しています。 通常 BricsCAD がインストールされている環境であれば、ファイルのダブルクリック、または、BricsCAD上で「開く」機能から開くことができますが、よそから受け取ったファイルの中には、正常でない破損した内容が含まれているものもあります。 今回は、その様な通常の開く動作からうまく開けないファイルに遭遇した場合に試すことの出来る

Q. BricsCAD® で断面二次モーメントを算出できますか?

A. 特定状況について出来ます。(Liteから)BricsCADでは、マスプロパティ(_massprop)コマンドで、リージョンオブジェクトを選択することで、慣性モーメントや断面性能の情報を得ることが出来ます。 リージョンオブジェクトは、ポリラインなど閉じた領域のオブジェクトからREGION コマンドにより作成できます。 断面二次モーメントを算出する例 例として、性能表が出ている鋼材から溝形鋼の情報とBricsCAD上での算出結果を掲載します。 下のイメージが溝形鋼(

Q. BricsCADで投影図(三面図)を作れますか?

A. BricsCAD Pro 以上で作れます。BricsCAD の Pro や Mechanical では 3Dモデルから、三面図などの投影図を作成することが出来ます。 投影図を作成するためのコマンド3Dモデルからの投影図は、ベースビュー(_VIEWBASE)コマンドを使用します。 投影図を作成する前に、投影図には「第一角法」、「第三角法」と種類がありますが、日本ですと通常は JIS基準で「第三角法」が使用されていると思いますので、オプションのダイアログを表示して、”投

BricsCAD® V24 Mechanical の強化点まとめ

この記事では、先日リリースされた BricsCAD V24 の Mechanical に関連した強化ポイントについて解説した記事をまとめています。 2Dメカニカル機能の強化📘 ACM BOM の互換性UP – パーツ参照・パーツリスト 📘 溶接の強化 3Dメカニカル機能の強化📘 3D PDF の書き出し強化 📘 SVG書き出し(EXPORTSVG) 📘 分解図(シーケンス)の強化 - 分解ステップ編集 📘 組立(アセンブリ)検査(β)機能の追加 📘 板金書き出し(SMEX

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:パーツ参照・パーツリスト

BricsCAD Mechanical V24 の 2次元設計向け機能で大きく更新された点として、AutoCAD® Mechanical (以下、ACM)データと互換のあるパーツ参照、パーツリストに対応した点があげられます。 パーツ参照、パーツリストはセットで ACM データの BOM として機能しますが、一方 BricsCAD Mechanical には、V24以前から 3D パーツの部品表(BOM)機能(_BMBOM)が搭載されています。 これらの BOM データはそ

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:SVGファイル書き出し

BricsCAD® Mechanical V24で、選択した分解ビューの各ステップの SVG ファイルを生成する新しい EXPORTSVG コマンドが追加されました。 昨日公開した 3DPDFへの出力強化と合わせ、BricsCAD Mechanical V24 でリアリティの高いケースでは 3D PDF、テクニカルイラスト用途では SVG と使い分けた利用がやりやすくなりました。 サンプルファイル ファイルは、SVGOPTIONS コマンドで使用可能なオプションに従って