Q. BricsCAD®の精度はどれくらいですか?
A. 内容により色々です。
BricsCAD のデータの精度については、大きくCADのプログラムが内部で処理するための値の精度と、表示上の精度があります。
CAD内部でのデータの扱い
BricsCAD内部では、データは倍精度浮動小数点にて管理されています。
倍精度では、数字を15 桁まで格納できるため、少数の桁としては最高15桁まで扱うことが出来ます。整数部分の桁数により可変で通常は 13 ~ 14 桁。
寸法の(表示上の)精度
寸法の寸法値は寸法スタイルで設定されている精度で作図されます。
作図されている寸法はプロパティから精度を変更することで、表示精度を調整することも出来ます。
また、寸法値は「丸め」の設定に応じて丸めた値で表示されます。
たとえば「丸め」を 0.5 に設定した場合、実際のデータ上 100.2 のものは 100 と表示され、100.3 のものは 100.5 で表示され 0.5 刻み表示になります。
長さや面積・体積の(表示上の)精度
ロールオーバーヒント(クイックプロパティ)での長さや面積、体積などの値は、CADの内部で管理されているデータをもとに表示の設定内容に応じた精度と単位で表示されるようになっています。
長さや面積の精度はシステム変数の精度で調整します。
これにより、プロパティウィンドウでの表示や面積や長さを算出するコマンドなどにおいて適切な桁数(精度)で扱えるようになっています。
なお、表示単位については、以下の記事を参照
フィールドの値
CAD 上に任意の計算された値を表示する事ができる「フィールド」を使用した値の表示においても、精度の設定を行うことが出来ます。
以上、データ精度について解説をしました。
BricsCADは、DWG・DXFファイルの仕様に則った形で、データとしては、浮動小数点の精度を保ちながら、表示上は、設計・製造を行うために便利な精度で表記できるという形で対応できるようになっています。
精度的な差異を気にする場合は、図形やCADの設定から「表記や丸めの設定」を確認して適切な設定にすることが重要になるということを覚えておくと良いかもしれません。
では、よいCADのライフを!📐