BricsCAD BIM V23.2 の更新点ハイライト
先日 BricsCAD V23 のアップデートである、V23.2 の日本語版がリリースされました。この記事では、 BricsCAD BIM V23.2 について BIM 機能に焦点を当てて更新点を紹介します。
なお、CAD の汎用機能の更新点については別途、こちらの記事にて紹介していますので合わせてご覧ください。
BricsCAD BIM V23.2 の更新・追加点
まずは、BricsCAD BIM V23.2 の更新点動画をご覧ください。
動画の内容は以下のようになります。
0:21 クイックドローツールの改良
1:41 壁面ツールの改良(BIMWALLコマンド)
2:16 Quickwallツールの改良
3:02 点群における新たな自動壁厚検出
4:00 BIM Invert Spacesによる開口部検出の強化
5:00 新しい3D詳細パネル
5:53 新規シート作成時のオプションの改善
BIMクイックドローコマンドの強化
BIMクイックドローが強化され、素早さはそのままに、より簡単かつ細やかにBIMモデルの作成ができるようになりました。
既存のスマート スナップ動作を補完するために、エンティティ スナップ (ESNAP) の使用がサポートされるようになりました。
アクティブなストーリーを照会して、新しい建物要素がある場合はそのストーリーに割り当てるようになりました。
コマンドオのパネルがフローティングから通常のコマンドパネルになり、UXの一貫性が向上しました。
単一行にスナップするときの左揃えと右揃えを追加しました。
外壁とスラブ(スラブの上または隣の壁)の間の接続を指定するチェックボックスを切り替えることができるようになりましたBIMQUICKDRAW
コマンドパネルに新しい(折りたたみ可能な)セクション「高度なスナップオプション」がありますが、デフォルトでは折りたたまれています。
BIMセクションの更新アイコンの追加
リボンメニューにBIMセクションの更新アイコンが追加されアクセスしやすくなりました。
IFC書き出しの強化
IFC書き出し機能に IFCモデルの検証エンジンが実装されました。
エクスポートされた IFCファイルをチェックして、IFC2x3および IFC4 の公式BuildingSMART IFC仕様と完全に互換性があることを確認します。
IFC 検証は、Ifc エクスポート検証モデル設定を使用して有効にできます。
ルール違反はログ ファイルに報告されます。
なお、IFCファイルに準拠していない特定ケースの修正も行われていますが、IFC は複雑な仕様であるため、様々なケースの修正を行うには皆様の助けが必要です。IFC書き出しで問題が見つかった場合は、Bricsys ウェブサイトのサポートリクエストから詳細をご報告願います。(日本語で問題ありません。)
BIMタグ
新しい完全なドッキング可能なコマンド コンテキスト パネルが、コマンド ダイアログ ボックスを置き換えます。UIのマイナーな再設計:ボックス選択モードが[自動]の下に移動され、コマンドラインからの有用なメッセージと指示がコマンドコンテキストパネルに表示されるようになりました。同じBimTagパネルにつながる重複するアイコンを削除しました。
BIM壁
BIMクイック壁コマンドは、POLYSOLID[ポリソリッド]コマンドに基づいて、円弧を含む任意の方向に壁を作成できるようになりました。コマンド パネルでは、構成、厚さ、高さ、空間位置、上部オフセットと底面オフセット、および位置合わせを指定できます。
以上、BricsCAD BIM V23.2 のハイライトを一通り紹介いたしました。
BricsCAD の体験版(無料)で試せます
BricsCAD は 2D/3D 共に設計できるCADです。無料体験版では、すべての機能をお試しいただけますので、使い勝手や機能を堪能してみてください。AutoCAD など他のCADで作成したDWG/DXFファイルを開いたり、バージョンを変えて保存したりすることもできます。
ダウンロード方法は、こちらの記事をごらんください。
では、良い CADライフを!👍