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Q. BricsCADで投影図(三面図)を作れますか?

A. BricsCAD Pro 以上で作れます。

BricsCAD の Pro や Mechanical では 3Dモデルから、三面図などの投影図を作成することが出来ます。

投影図を作成するためのコマンド

3Dモデルからの投影図は、ベースビュー(_VIEWBASE)コマンドを使用します。

ベースビューコマンドのアイコン

投影図を作成する前に、投影図には「第一角法」、「第三角法」と種類がありますが、日本ですと通常は JIS基準で「第三角法」が使用されていると思いますので、オプションのダイアログを表示して、”投影法” や "図面ビュー" で検索して、「図面ビュー投影法」を「第三角法」にセットします。

設定の図面ビュー投影法欄

システム変数としては PROJECTIONTYPE で、0 = 第一角法投影、1 = 第三角法投影になります。この設定は後からでも変更可能です。

設定ができたところで、以下のモデルから投影図を作成するとしましょう。

3D ソリッドモデル

ベースビュー(_VIEWBASE)コマンドを実行して、3Dモデルを選択して確定します。

投影図はレイアウトに生成することになるので生成したいレイアウト名を入力します。

レイアウト名の入力
(レイアウトがない名前だった場合自動で作成されます)

すると、レイアウトに切り替わり、投影図の三面ビューが生成されます。生成されるビューは最初に設定した「図面ビュー投影法」に基づきます。

同じ形状を 第一角法、第三角法それぞれの設定で生成した例

3Dモデルと生成された投影ビューは連携している状態で、3Dモデルの形状が変われば、投影ビューも変更されます。

元のモデルに R をつけてみます。
レイアウトの投影図ビューを表示すると
ビューの内容も R が反映されているのが確認できます。
ビューの更新は自動と手動で行なう方法があります。
モデルの数が多かったり複雑な形状の場合は自動更新をオフにしておくと
描画の負荷が減りパフォーマンス低下に対処できます。

このように、3Dモデルからの投影図生成は非常に簡単に行うことが出来ます。生成された投影ビューから「断面のビュー」や「アイソメのビュー」、「詳細のビュー」生成することも出来ますので、3Dモデルから2D図面へ落とし込みは気軽に行なうことが出来ます。

なお、3Dモデルを使わずに2Dのみで図面を作図する場合は、BricsCAD本体として直接的に投影図作成を効率化するコマンドは搭載していないので、BricsCAD Pro や Mechanical + 2D向け機械設計用アドオンアプリといった組み合わせでの利用を検討していただく事になります。

アプリカタログで機械系のアドオンを検索出来ます。

アプリカタログでは左の項目からカテゴリやバージョンを絞り込みできます

間接的には隠線処理表示からのフラット化などがアイソメ図の作成に利用できます。

フラット化コマンドは、今見ている方向の形状を平面データとして作成する機能です。
右上視点からフラット化を実行することでアイソメの投影図を作成できます。
フラット化コマンドを活用して平面の上面データ(左)からアイソメ(右)を作成した例

では、良いCADライフを!💙

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