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BricsCAD® V25:点群レンダリングの強化

BricsCAD V25 は点群の表現関連した機能が色々と追加されています。


点群レンダリング設定をパネルに集約

まず、点群のレンダリングに関わる設定が点群パネルに集約されました。
これにより、各設定の切り替えを簡単に行えるようになっています。

点群パネルのレンダリング設定

ドールハウスレンダリング

BricsCAD V25 で新しく追加されたドールハウスレンダリングは、点群の法線の情報が視点の同じ方向になっているものを非表示にして、空間の中を見やすくすることが出来るレンダリングオプションです。

ドールハウスレンダリング=オフの状態
ドールハウスレンダリング=オンの状態

建物の屋内空間や、大きな空間の周辺建造物などを透過することで、断面の作成をしなくてもいいケースが生まれますので、より快適な点群活用をしていただけます。

アイドームライティング

こちらも BricsCAD V25 で新しく追加されたアイドームライティングは、点群表示の質感を高めるような効果があるレンダリングオプションです。
一定範囲の点をグループとして表示するようなライティングが行われるため、エッジが強調されたり、平面でも抜けが少なくなったりします。

アイドームライティングの適用強度の違い
5段階あります。

ギャップフィル

もう一つ BricsCAD V25 で新しく追加されたギャップフィルは、点群の密度が薄い場合に効果が高いレンダリングオプションです。

ギャップフィルの適用強度の違い
10段階あります。

このオプションは、強度の値によりソフトフォーカスがかかったような表示になりますが、点の間を埋めて表示してくれるので、形状が把握しにくいケースなどで際立った表示を期待したいケースなどでも活用できます。
また、点群のアダプティブ表示と合わせて利用することができます。

「オブジェクト」カラーマップのスタイル設定を追加

カラーマップの表示に、点群の点に割り当てられている色情報を使って表示する「オブジェクト」が追加されました。グループ化されている点群ファイルなどで設定すると、視覚的にグループ分けを見ることが出来たりします。

以上、BricsCAD の点群レンダリングの強化点について解説しました。BricsCAD の点群ファイル関連機能は、Hexagon グループとのシナジーが発揮されている機能ともいえ、パフォーマンスも点群専用のツールに近づいてきていますので、CAD 設計でのデジタルツイン利活用も現実的に行えます。

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