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BricsCAD® Lite に含まれるAI機能

BricsCADは2010年代からAI機能による効率化に取り組み、機能を搭載して来ておりますが、その機能は BricsCAD Lite にも搭載されており、作業の時短を強力に支援するようになっています。

この記事では、BricsCAD V24 の Lite に搭載されている AI 機能を紹介します。導入検討の方やBricsCADをすでに持っているけど使ってみたことがない方、ぜひ使ってみて下さい。

過度に複雑な図形の簡略化(SIMPLIFYコマンド)

測定機器などから自動生成されたデータや、多くの編集者を渡り歩いてきたデータなど、不必要に重たくなっているデータの無駄を効率よく除去してシンプルなデータにすることでデータ削減とそれに伴う描画パフォーマンスの向上を期待できる機能です。

大量の点がある図形を最適化した結果、1/100 程度の点に整理された状態。

フィット線分・フィットポリライン・フィット円弧
(FITLINE・FITPLINE・FITARC)

線分などから累積垂直距離を最小化した(平均して中心を通る)形で線分や円弧を認識して作図する事ができる機能です。
PDFやWMF、ラスベク変換で変換されたデータなどを図面データとして活用したい時の修正時間短縮に威力を発揮します。

ガタガタの図形からフィットした図形(黄色)を生成した状態

幾何学的な誤差の最適化(OPTIMIZEコマンド)

細かなズレや空きを調整(修正)してくれる機能です。精度の低いCADで作成されたデータを扱うことが多い方が相当な効率化が期待できます。

最適化コマンドにより、図形を水平・垂直に修正した状態
最適化コマンドにより他CADからのデータで大量のギャップ(アキやヌケ)が検出された状態。
最適化を適用するとこれらのギャップが一挙に解消されます。

次のコマンド提案機能(AI ASSIST)

AIアシストパネルやクワッドメニュー、コマンドラインなどで機械学習により次に必要になるであろうコマンドを予測して提示する機能です。ツールを探す時間を節約することにつながり、作業性の向上が期待できます。

次のコマンドとして提案された内容の例
Analyticsを有効にしておくとコマンドラインでもサジェストされるようになります。

外れ図形を探す(FINDOUTLIERS)

図面データの中で、メインの図面データから外れたあさっての位置にあるオブジェクトを削除したり近くに移動したりします。

外れ図形を探すコマンドのダイアログボックス
図形を個別に処理できます。

図面診断でデータの健康管理(DWGHEALTH)

図面データの内容を網羅的にチェックして修復・整理・ファイルサイズ低減する事ができる機能です。内容はカスタマイズできるので、業務に合わせて設定を作成しておけます。

図面診断パネル
自分で組み合わせたルーチンを作ることで独自のチェックを行えます。
追加できる内容はアップデートで追加されてきています。

ブロックを生成してデータの価値を上げる(BLOCKIFY)

図面全体にわたって、一致する図形セットのブロック定義を自動的に作成してブロック参照に置き換えてくれる機能です。この機能がはまる作業をしている場合、時短効果は計り知れません。

他CADで作成された、元はブロックであったであろう形状をブロック化しているところ
認識された部分をブロックに変換するかどうかを個別に設定できます。

以上、BricsCAD Lite V24 で利用可能な AI機能の紹介でした。
CAD 上での作業効率を上げることで、その他の業務に時間的余裕を作ることにもなります。BricsCAD のAI機能はその手助けになっていると実感いただけると思いますので、ぜひ活用してみてください。

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