BricsCAD® V24 強化点:WMF の文字出力改善
Windows上で、他のソフトウェアへデータをコピー&ペーストする際に簡易なベクトルイメージとして手軽に使えるWindowsメタファイルですが、書き出しをすると、小さな文字は潰れて見えにくい形になることがありました。
このような状況への改善要望に対して、BricsCAD V24 では、TrueType の文字がきれいに表示される WMF ファイルを書き出しすることが出来るようになりました。
WMFTTFTEXT のシステム変数
WMFファイル書き出し時のTrueTypeフォントの扱いは、WMFTTFTEXT というシステム変数で切り替えできるようになっています。
WMFTTFTEXT の値
0:旧来の書き出し
1:TrueTypeフォントをきれいに書き出し(V24の初期値)
この設定は、クリップボードへコピーした際のデータにも影響しますので、BricsCADからMS Excelなどへのコピペも活用しやすくなります。
注意点としては、Truetypeフォントが対象であることです。
SHXフォントは元々の線状態のままになっています。アンチエイリアスがかかるので少しなめらかに見えますが殆ど変わりはありません。
また、文字幅は通常のTrueTypeのプロポーションで書き出しされるため、CAD上で文字幅を"フィット" に設定して一定範囲に詰め込んだ表現や幅広で表示していたり、 縦横比を 0.5 などに小さい幅にセットしている場合は文字が重なった状態で出力されますのでご留意ください。
上のイメージでは、上から 0.9, 0.8, 1.0 ,1.1 の縦横比になっています。
なお、WMF書き出し時は背景の色をつけるか透明にするかを設定にて切り替えることができます。書き出したデータの活用方法に合わせて設定を変更してみてください。
では、よいCADライフを!📐