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BricsCAD® で画像を作成する方法

 この記事では、BricsCAD から図面のイメージファイルを作成する方法についてまとめています。

ラスターイメージを作成する

 BricsCAD からイメージファイルを書き出しする手段は複数あります。
ラスターイメージとして書き出しする場合はファイルのフォーマットごとに以下のコマンドがあります。

  • BMPファイル: _bmpout

  • PNGファイル:_pngout または _screenshot

  • WMFファイル: _wmfout

  • EMFファイル: _wmfout (ファイル形式でEMFを選択)

 上記のうち、screenshot のコマンドはOSのスクリーンショット(printscreen)機能とは別の機能ですが、正方形のイメージが書き出しされるため、表示されている作図領域の縦横比率により表示されている領域外の部分も書き出しされることがあります。

 その他の _bmpout, _pngout, _wmfout は現在表示している作図領域をそのままを各フォーマットの画像として書き出しします。

書き出し時の作図領域状態とpng 書き出しされたファイル

ベクターイメージを作成する

 ビットマップや PNG のラスターイメージの他に、ベクトルデータベースのイメージを作成する機能もあります。
それぞれファイルごとに次の機能を使用します。

  • SVGファイル:書き出し(_export)コマンドからファイルの形式を選択します。

  • DWFファイル:書き出し(_export)コマンドからファイルの形式を選択します。

  • PDFファイル:書き出し(_export)コマンドからファイルの形式を選択、または、印刷(_plot)コマンドからPDFプリンタ(Print as pdf.pc3やMicrosoft PDF など)を選択します。

  • XPSファイル:印刷(_plot)コマンドから Microsoft XPS document writer を選択します。

  • SLDファイル:wmfout コマンドまたは mslide コマンドから sld ファイル形式を選択します。

 DWGやDXFの他、他のCADフォーマットへの保存・書き出しもある意味ベクターイメージの作成と捉えることができますが、今回はイメージとして利用されることの多いファイルを取り上げてみました。

レイアウトをイメージ書き出しする

 モデル空間の状態を書き出しする際は、あまり考えずに書き出しできますが、レイアウトに配置されている状態をそのままの形でイメージ書き出しをしようとすると最初に環境を整えるひと手間が必要になります。
 低解像度で良ければ OS のスクリーンショット機能を利用するのも手ですが、印刷からラスターイメージを出力することのできるプリンタードライバを使用して出力する方法で書き出しすると、出力品質のイメージを得られます。
 ラスターイメージを出力可能なプリンタドライバは BricsCAD には搭載されていませんので別のソフトウェアを使うことになります。
例を上げると以下のようなものがあります。

 ウェブサイトが日本語化されてないものもありますが、いずれのソフトも日本語対応しています。無償・有償などライセンス形態が色々とありますので、最適と思われるものを選択すると良いでしょう。

PDF Creator のプリンタ追加画面
追加された jpeg、png、Tiffのプリンタはプリンタ一覧から選択して利用できます。

プリンタによっては、出力解像度(DPI値)を指定可能なものもありますので、必要な細かさに調整して使用できます。

レイアウトから書き出した JPEGファイルの例

レンダリングイメージをファイルに保存する

BricsCAD には、レンダリング(_render)コマンドがついています。
* Lite の方は、Shape から利用できます。
この機能を使用すると、光源を反映したリアルなイメージを作成することができますが、レンダリング結果をbmp, jpeg, png ファイルとして保存することが出来ます。

レンダリングコマンドの設定画面
ファイルを選択して保存先とファイル形式を指定すると書き出しできます。
イメージ(左上のウィンドウ)が影付きで出力されていることがわかります。
TINサーフェスやメッシュで地形を作成して地理的位置設定と太陽の日時設定をしておくと、リアルな日影表現も可能。
球オブジェクトにマテリアルを割り当ててレンダリング出力した例
反射や透過が反映されているのがわかります。

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