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BricsCAD® V24 APIを使ったアプリ開発の更新点まとめ

この記事では、BricsCAD V24 の API を使用したカスタマイズやアプリケーション開発に関連した記事のまとめです。


BricsCAD V24 の図面ファイル対応について

DWG,DXFファイルについては、V23 時点で最新の形式である2018形式に対応しておりますので、その点は変更ありません。
ただし、これまでの中で発見されたレアケースなどへの対応のほか、BricsCAD Pro では、AutoCAD® Civil3D、Map3D データの対応強化、BricsCAD Mechanicalでは、AutoCAD® Mechanical データへの対応強化が行われているため、プロダクト全体としてのデータの堅牢性や再現性はより向上した形になっています。
図面ファイルの形式については下記の記事もご覧ください。

開発全般

  • 基本的な開発環境は V23 と大きく変わっていません。

  • これらに対する API の整備が進みました。* 詳細は製品のリリースノートや V24のSDKを参照してください。

LISP

(start_image)(vector_image)(end_image) に関するLISP/DCLの表示パフォーマンス問題が修正されました。
BricsCAD BIM 用にプロパティセットなどに関連する関数が追加されました。

BRX / TX / .NET

  • BricsCAD V24 は V23 と同様に Visual Studio 2019 でコンパイルして下さい。V24 用の SDK が開発者向けサイトにて公開されていますので、そちらを使用して V24 用にコンパイルできます。

  • なお、BRXについては、Visual Studio用の BricsCAD BRXテンプレートが追加されています。SDKを参照してください。

  • [Mechanical] 部品表(Bill of Materials)の BRX API サポート
    BrxBillOfMaterials で表され、特定のBOMに関する基本情報を取得でき、関連テーブルの管理もサポートします。

    • BrxBomContentクラスは、BOMの全セルの内容を提供します。フォーマットされたもの(BOMマネージャのようにフォーマットされた値を持つフラットなテーブル構造)と内部(内部の生の値を持つ入れ子の行構造で表される)の両方があります。

    • BrxBomColumnは、BOMカラムの基本情報を取得するためのインターフェイスを提供します。

  • [Mechanical] - Components BRX API に、カスタムプロパティとそのカテゴリ(プロパティセット)を取得/設定するための新しいメソッドが追加

    • カスタムプロパティ用の拡張APIも追加されました。 BrxMechanicalPropertySet クラスと BrxMechanicalPropertyDefinitionクラスで表され、プロパティ構造を管理するためのインターフェイスが提供されます。

    • コンポーネントBRX APIが拡張され、コンポーネント組み込みプロパティの大部分を設定し、材料名、標準部品プロパティなどを取得するための新しいメソッドが追加されました。

  • [BIM] - IFC Import / Export 時のコールバック追加
    データベースに追加する前(インポート時)や.ifcファイルに書き出す前(エクスポート時)に、エンティティのプロパティをカスタマイズするための2つの新しいコールバックが実装されました。

COM & VBA

  • 他のプラットフォームとの互換性を向上させるために、一部の COM API 関数は、技術的に無効な VARIANT_BOOL 値を VARAINT_FALSE ではなく VARIANT_TRUE として解釈するようになりました。

  • プロパティは、完全な実行可能ファイル パスを返すようになりました。

BricsCAD V24.1 で追加されたコマンド

V24で追加された新しいコマンドの一覧は次のとおりです。

API のドキュメントについては、こちらをご参照ください。

では、よいCADライフを!👍


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