Q. BricsCAD® で断面二次モーメントを算出できますか?
A. 特定状況について出来ます。(Liteから)
BricsCADでは、マスプロパティ(_massprop)コマンドで、リージョンオブジェクトを選択することで、慣性モーメントや断面性能の情報を得ることが出来ます。
リージョンオブジェクトは、ポリラインなど閉じた領域のオブジェクトからREGION コマンドにより作成できます。
断面二次モーメントを算出する例
例として、性能表が出ている鋼材から溝形鋼の情報とBricsCAD上での算出結果を掲載します。
下のイメージが溝形鋼(250x90, t1=9, t2=13, r1=14, r2=7)の形状(赤い図形)をリージョンで作成し、そこからマスプロパティコマンドで算出された結果を出したものです、
黒背景部分がマスプロパティコマンドで得られた情報ですが、この中の ”主モーメントと中心のX-Y方向: ”の I と J の数値が断面二次モーメントとなります。
また、この例では UCSコマンドで、ユーザ座標系の原点を図形の図心に設定しているので ”慣性モーメント” の X,Y 値でも同じ値が得られています。
より細かな設定による断面二次モーメントを算出するには
BricsCAD® で負荷荷重の方向などより細かな設定による断面二次モーメントを算出するにはアドオン アプリケーションを使用する必要があります。
ご参考まで、中の人が把握している範囲で、断面二次モーメントが算出可能なアプリケーションとしては「Brics設計屋」があります。
また、BricsCAD Mechanical からだと3Dモデルから慣性モーメントを算出できます。 参考:BMMASSPROP [マスプロパティ]
では、よいCADライフを!📐