BricsCAD®の最短距離機能とは?
BricsCAD の最短距離機能は2つの図形間の距離を表示したり、距離を指定して移動する事ができるユニークな機能です。
最短距離機能は図形を2つ選択するだけで表示されるようになっています。
2図形の範囲から最短の距離になる部分の間に距離が表示されますが、距離のラベルは入力できるようになっていて、新しい距離を入力すると図形を移動する事ができるようになっています。
選択した図形は最初の図形が起点となり、2つ目に選択した図形が移動する方の図形となります。(窓選択した場合、後に作成された図形が1番目の図形として扱われます。)
最短距離表示で矢印が表示されているので、その方向でどちらの図形が動くかを判断できます。
軸方向毎の最短距離
また、最短距離の距離入力欄をダブルクリックすると、距離表示が変化してXYZそれぞれの軸方向の距離も表示されるようになります。
入力欄はTABキーで変更することができ、軸ごとの距離でも移動できますので、ケースによっては距離指定でのアレンジをしやすくなっています。
最短距離表示はもう一度、ダブルクリックすると戻ります。
3Dモデルの編集にも活用可能
最短距離の機能は、BricsCAD のダイレクトモデリングの機能とも親和性があります。面の選択との組み合わせで3Dモデルにある穴の位置を変えたりといったことも可能です。
最短距離表示を無効にする
最短距離表示の機能を無効にすることも出来ます。
オプション設定画面で、「最短距離」のチェックをすべて外すと表示されなくなります。
システム変数 NEARESTDISTANCE を 0 に設定することでもオフになります。(初期値 = 1)
以上、BricsCAD のユニークな編集機能である最短距離について解説しました。
移動系の似た機能として「配置アレンジ」というこちらもユニークな機能がありますが、配置アレンジは複数図形を等間隔やXYZの軸上に整列するのに便利な機能ですので、この機能とともに活用してみてください。
では、よいCADのライフを!😀