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BricsCAD® のテクニック

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BricsCAD を使うためのスキルアップに役立つ記事をまとめています。
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#テクニック

BricsCAD® V25:入力履歴の利用

BricsCAD V25 で、作業中に行った座標入力を過去12回分まで繰り返し使えるようになりました。コマンド実行中の座標入力時に、キーボードの上下矢印キー入力で過去の点指示履歴を表示して利用できます。 ちょっとした改善ですが、絶対座標で指示して作図する場合などにも座標値を覚えてくれますので、作業内容によっては便利になる時もあるかと思います。テクニックとして覚えておくと効率的な作図に役立つかもしれません。 では、よいCADライフを!🎤

BricsCAD®の最短距離機能とは?

BricsCAD の最短距離機能は2つの図形間の距離を表示したり、距離を指定して移動する事ができるユニークな機能です。 最短距離機能は図形を2つ選択するだけで表示されるようになっています。 2図形の範囲から最短の距離になる部分の間に距離が表示されますが、距離のラベルは入力できるようになっていて、新しい距離を入力すると図形を移動する事ができるようになっています。 選択した図形は最初の図形が起点となり、2つ目に選択した図形が移動する方の図形となります。(窓選択した場合、後に作

Q. BricsCAD®にビューキューブ(ViewCube)はありますか?

A. BricsCAD では、同様の機能として ルックフロム(LOOKFROM)という機能があります。 ルックフロムの円形アイコンは、通常、右上に表示されています。 クリックする位置によってビューの視点方向を変更したり、ビューを回転することが出来ます。CTRLキーを押しながらカーソルを合わせると下からの視点方向になります。 ルックフロムのアイコン上で右クリックすると表示されるメニューでは、ルックフロムのモード切り替えや表示位置の変更のほか、表示スタイルの変更、ルックフロム

レポート:BricsCAD®をクラウド VDI で利用する

 コロナ禍がもたらした変化の中でポジティブな内容として DX が進んだことと、働き方の多様性が認知されたという点が挙げられるかと思います。中の人も基本はリモートワークでたまに会社に会議をしに行くといった感じでお仕事をしていたりしますが、CAD の使用環境も働き方に合わせた要望が当然出てきています。  CADを利用して設計・製図を行う人がリモートワークをするためには情報漏洩に必要以上に気を使わないといけないケースがあるため、ノートPCを社外に持ち出せず、リモートで会社のPCに

BricsCAD®の修復とクリーンインストール

OS のアップデートなど、PC環境の変化などによりBricsCAD が上手く動かなくなった場合は次の方法で対処してみてください。 修復まずは、BricsCADのプロファイルを新規に作成し、問題が解消されるかどうかをご確認します。 BricsCAD のインストールプログラムを実行し、[修復]オプションを選択します。 BricsCAD のインストールプログラムは、現在インストールされているバージョンをチェックします。 このバージョンがインストールしようとしているものよりも

[詳説]BricsCAD®のクワッドメニュー(V24対応)

今回は、BricsCAD®の特徴的な機能の一つであるクワッドメニューについて、詳しく解説していきます。 最終更新:2024年7月4日 クワッドメニューとはクワッドメニューは、BricsCAD で状況に合わせてカーソルの近くにポップアップ表示されるツールバーのようなメニューです。クワッドメニューは大きく2段の構成になっていて、下イメージの赤枠部分が、直近に実行したコマンドとAIにより提案された機能のアイコン。緑枠の部分が、作成・修正など、カテゴリごとのアイコンリストになって

BricsCAD® で画像を作成する方法

この記事では、BricsCAD から図面のイメージファイルを作成する方法についてまとめています。 ラスターイメージを作成するBricsCAD からイメージファイルを書き出しする手段は複数あります。 ラスターイメージとして書き出しする場合はファイルのフォーマットごとに以下のコマンドがあります。 BMPファイル: _bmpout PNGファイル:_pngout または _screenshot WMFファイル: _wmfout EMFファイル: _wmfout (ファイル

Q. BricsCADは .mnu ファイルを読み込めますか?

BricsCAD®で点群ファイルの取り込みから TINサーフェスの生成まで

最終更新:2024年6月19日 点群ファイルの準備・作成BricsCAD では、取り込まれている点群ファイルを書き出す事はできますが、点群ファイル自体を BricsCAD 内で生成することは出来ないので、なにかしらの形で作成された点群ファイルを利用する形になります。 点群の作成は最近だと、レーザスキャナを搭載したドローンやロボットなどを用いた3Dスキャニングのほか、精度は落ちるものの手軽にスキャニングできる、ハンディタイプの Lider スキャナや一部のLider センサ

使わなきゃ損! BricsCAD®のガイドコピーとガイド移動

今回は、他の CAD にはない BricsCAD 独自の機能で使わないともったいないガイドコピーとガイド移動コマンドを紹介します。 まずは、下記の記事または動画をご覧ください。 BricsCADでのCOPYGUIDED コマンドと MOVEGUIDED コマンドの使用 (bricsys.com) 日本語化されていないので、ブラウザの翻訳機能などを利用して見ていただくと良いのですが、BricsCAD には、「ガイドコピー」と「ガイド移動」という機能があります。  この機

Q. BricsCAD® はメニューファイルを読み込めますか?

A. 色々読み込めます。 BricsCAD V22 の標準メニューファイルは .cui のファイルですがそれ以外のメニューファイルも読み込み出来ます。 .mnu, .mns :古い AutoCAD®で使用されていたメニューファイル .cuix ファイル:新し目の AutoCAD と一部互換CADのメニューファイル(実態は複数の cui ファイルなどがまとまった zip ファイル) .icm :IntelliCAD® のファイル  他CAD のメニューファイルは、読み

BricsCAD にも AutoCADと同様な右クリックのメニューがあります。初期値では右ボタン長押しで使えるのですが、この画像のように設定するとクアッドと右クリックのメニューを合わせて使うのに良いかもしれません。長押し時間はミリ秒単位で調整可能です。最小100msec

BricsCAD でズームや回転時の表示遷移(滑らかに表示が変わるやつ)をオフにするには、設定画面で"遷移" で検索して表示される「ビューの遷移を有効」オプションのチェックを外すとアニメーションせずに表示が切り替わります。コマンドラインから vtenable 0 でもOK。