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BricsCAD Lite

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BricsCAD Lite に関連する機能やテクニックなどの記事をまとめています。
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#ブリックスキャド

BricsCAD®のメンテナンスって?

BricsCAD メンテナンスの内容 BricsCAD® は、「BricsCAD Maintenance(メンテナンス)」という保守サービスのような製品があり、永久ライセンスを最新のバージョンで維持したり、逆に古いバージョンで揃えて運用するといった活用をする事ができる、費用効果の高い製品となっています。 メンテナンスは以下のようなメリットがあります。 年会費でメジャーアップグレードとマイナーリリースにアクセスでき、最新バージョンを維持可能です。 メンテナンス契約者は、

Q. ファイルを開くときにダイアログが表示されないのですがどうしたらいいですか?

A. システム変数の FILEDIA を ON=1 に設定します。 Filedia のシステム変数は、ファイルダイアログの表示をコントロールします。通常の操作でこの変数がオフになることはないのですが、自動処理をするようなカスタマイズをされている場合に、一時的にオフにして処理していることがあります。  このような処理中に何らかのトラブルが発生して元に戻す処理が行われないままの状態になると、次回開く操作を行ったときにダイアログが表示されない事態になるわけです。  スクリプトやマ

Q. BricsCAD® で累進寸法描けますか?

A. 描けます。(BricsCAD Lite以上) 下に添付の図面ファイルから累進寸法の寸法スタイルを使って、並列寸法を使って描いてみましょう。 たとえば、左端を基点にして作図すると下図ような形で作図されます。 もちろん位置を移動すれば寸法値も追従します。 寸法値の垂直位置を上にすると、下図のようになります。 間隔が狭くて矢印が反転してしまった場合は、矢印反転のコマンドで調整して整えましょう。 累進寸法のスタイル内容 累進寸法の寸法スタイル設定の内容でポイントになる

BricsCAD® で画像を作成する方法

この記事では、BricsCAD から図面のイメージファイルを作成する方法についてまとめています。 ラスターイメージを作成するBricsCAD からイメージファイルを書き出しする手段は複数あります。 ラスターイメージとして書き出しする場合はファイルのフォーマットごとに以下のコマンドがあります。 BMPファイル: _bmpout PNGファイル:_pngout または _screenshot WMFファイル: _wmfout EMFファイル: _wmfout (ファイル

Q. BricsCAD®にビューキューブ(ViewCube)はありますか?

A. BricsCAD では、同様の機能として ルックフロム(LOOKFROM)という機能があります。 ルックフロムの円形アイコンは、通常、右上に表示されています。 クリックする位置によってビューの視点方向を変更したり、ビューを回転することが出来ます。CTRLキーを押しながらカーソルを合わせると下からの視点方向になります。 ルックフロムのアイコン上で右クリックすると表示されるメニューでは、ルックフロムのモード切り替えや表示位置の変更のほか、表示スタイルの変更、ルックフロム

使わなきゃ損! BricsCAD®のガイドコピーとガイド移動

今回は、他の CAD にはない BricsCAD 独自の機能で使わないともったいないガイドコピーとガイド移動コマンドを紹介します。 まずは、下記の記事または動画をご覧ください。 BricsCADでのCOPYGUIDED コマンドと MOVEGUIDED コマンドの使用 (bricsys.com) 日本語化されていないので、ブラウザの翻訳機能などを利用して見ていただくと良いのですが、BricsCAD には、「ガイドコピー」と「ガイド移動」という機能があります。  この機

Q. BricsCADではブロック図形を編集できますか?

A. 出来ます。ということで、図面中にあるブロックを編集する機能について紹介します。 BricsCAD の2つのブロック編集機能 BricsCADには、ブロックの定義を編集する機能としてブロックエディタ(BEDIT)と インプレイス参照編集(REFEDIT)の2つのコマンドがあります。 それぞれ以下のような特徴があります。 ブロック編集(BEDIT) ブロック編集コマンドは、ブロック定義された状態で編集する形になります。コマンドを実行して編集するブロックを指示すると、

BricsCAD にハッチング機能はありますか?

A. あります。 ということで、先に Twitter に投稿した内容ですが、この記事ではもうすこしだけ詳しく書いておきます。 ハッチングのパターンファイル ハッチングは、特定の領域を塗りつぶしや一定の模様パターンで塗りつぶす機能になりますが、このパターンが定義されているのがハッチングパターンの定義ファイル(.pat)となります。  パターンファイルは、テキストになっているのでメモ帳などで編集することが出来、パターンファイルの仕様に則って記述をすると独自のパターン(柄)を追

BricsCAD®をコマンド ライン スイッチを使って起動する

 今回は BricsCAD を起動するときに、特定の環境で起動したり初期化のためのスクリプトやプログラムを走らせたりといった形で起動の処理をカスタマイズする際に利用できるコマンドラインスイッチについて紹介します。 コマンド ライン スイッチ リファレンス抜粋この記事では、よく使うと思われるものについて解説します。 なお、スイッチは大文字・小文字を区別しません。 /P スイッチ /P スイッチは、ユーザープロファイル名を指定して起動するスイッチです。 // 例. mys

BricsCAD®をサクサク使うためのテクニック その2:描画や動作を軽くする(~V24)

今回は、BricsCAD の設定を変えることで描画などの負荷を減らして反応良く操作できるようにする設定を紹介します。 アンチエイリアスの量を調整するBricsCAD は曲線をディスプレイ表示する際に、ディスプレイ上の線がガタ付いて見えるいわゆるジャギーの発生を軽減して滑らかに見えるようにする設定があります。 この設定はシステム変数の AntiAliasScreen で行い、0(アンチエイリアスなし)から 7(最も滑らか)の範囲でアンチエイリアスのかかり具合を調整できます。

BricsCAD®をサクサク使うためのテクニック その1:データを軽くする(~V24)

2024年3月29日: 記事の内容を V24.2 対応しました。 データを軽くすることの重要性 BricsCAD は、数秒で起動したり、マルチスレッドなファイルオープン処理に対応するなど、CAD の中ではかなり軽快に動作するソフトウェアになっています。  それでも、大規模な設計を行っていたり一つのファイル内で多数の図面をまとめて描いていたりしていると、図面ファイルのデータは大きくなっていくため、軽快に動作させ続けるための方法をしておくことは生産性を極力落とさずに作業する上で

BricsCAD® で循環選択

ということで、BricsCAD はマウスカーソルを図形上に合わせて Tabキーを押すだけで、カーソル下にある図形を循環で選ぶことが出来ます。(図形を事前に選択する必要はありません。) BricsCAD の体験版(無料)でお試しあれ BricsCAD をお持ちでない方は、無料体験版をダウンロードして各製品の使い勝手や機能を堪能してみてください。  体験版利用で、”体験版で作成・保存した” というような隠れた刻印データが付加されることもありませんので安心して検証していただけます

BricsCAD®のデータ互換性シリーズ 「DWG・DXF の対応」

BricsCAD® の標準図面ファイル形式は、DWG または DXFファイルとなっています。DWG® という名称は 米国 Autodesk®社の登録商標として登録されていて AutoCAD® の標準フォーマットでもあります。 歴史的な背景から 2004形式以降の .dwgファイルに埋め込まれるようになった透かし情報は変更しないスタイルになっていますが、DWGファイルの構造自体は、エンジニアリング設計データの自由なアクセスと交換をビジョンに持つ Open Design All

BricsCAD®をセーフモードで起動する方法

セーフモードとは主にアドオンの開発や利用をされる方に向けた機能となりますが、BricsCAD には、追加でロードするアドオンプログラムなどを読み込まない形で起動するセーフモードがあります。 セーフモードで起動すると、すべてのサードパーティ製プラグインコード、イネーブラ、およびユーザ lisp ファイルがロードされなくなります。 これにより、BricsCAD がクリーンな環境で起動する形になるので BricsCAD の動作に問題が起こった時に解決の糸口を探ったり、クリーンな