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BricsCAD Lite

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BricsCAD Lite に関連する機能やテクニックなどの記事をまとめています。
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#BricsCADテクニック

Q. BricsCAD®V24/V25 にメニューバーはありますか?

A.あります。BricsCAD の標準メニューがリボンタイプのメニューになっているので、初期値ではオフになっていますが、メニューバーも健在です。 メニューバーの表示は、画面右上にある 「インターフェス設定」から「メニューバーを表示」をONにします。 システム変数の Menubar をオンにすることでも表示できます。 なお、インターフェス設定で「ツールバー」のレイアウトを選択した場合にもメニューバーが表示されますので、ツールバー主体で作業されたい方は、そちらをご利用いただ

Q. 2Dポリラインを3Dポリラインに変換できますか?

A. 出来ます。dwg の図形タイプには、2Dポリライン(ライトウェイト or ヘビーウェイト)と3Dポリラインの3種類のポリラインがあります。 通常2次元図面の作成でよく使われるのは、データ的に軽量な ライトウェイトな2Dポリラインですが、3次元の線を表現をするときに3Dポリラインに変換したい。というケースがあります。 BricsCAD にはこれらのポリラインを別のポリラインの種類に変換するポリライン変換コマンド (_CONVERTPOLY)コマンドがあり、このコマンド

Q. BricsCAD®でスクリプトを実行できますか?

A. 出来ます。BricsCADには、コマンドの流れを記述して実行するスクリプト機能が搭載されています。(BricsCAD Lite から使えます。) スクリプトは、定型の作業を効率化をするために使用したりしますが、BricsCAD の場合、処理内容に幅が持たせられる LISP APIを Liteから利用できるので新規にカスタマイズする場合、スクリプトの出番は少ないかもしれません。ただ、LISP でプログラムを作成する際にコマンド・ステップを記録するために補助的に利用するこ

BricsCAD® Lite で、ブロックを外部参照に置き換える方法

BricsCAD で外部参照機能を使用して作図している時、他所へデータを渡したりするときに、外部参照をバインドして取り込んでおいたりすることがあります。 バインドすると、元のファイルとリンクしていない状態になるので、元ファイルが更新されると、同期せずに差異が発生することになります。 チームで設計していると、そのようなデータを「もう一度外部参照に戻したい。」というケースがちょいちょい発生しますが、BricsCAD にはそういう時に利用できる「ブロックを外部参照に変換(_BLO

Q.DWGやDXFファイルを開いて見ただけの時に保存の処理が出ないようにできますか?

A. できます。BricsCAD® は通常、図面の表示に変更があると「データが変更された」という状態になり、閉じる際に変更を保存するか聞いてくるようになっているのですが、この変更された状態のうち「表示の変更は無視する」という内容の設定があります。 この設定をONにすることで、表示を変更しただけの場合は保存するかの設問なしで閉じることができます。 つまり、 DWGやDXFの図面ファイルをダブルクリックしてオープン ちょっと図面を拡大・縮小・パンニングで表示したりして確認。

Q. ファイルを開くときにダイアログが表示されないのですがどうしたらいいですか?

A. システム変数の FILEDIA を ON=1 に設定します。 Filedia のシステム変数は、ファイルダイアログの表示をコントロールします。通常の操作でこの変数がオフになることはないのですが、自動処理をするようなカスタマイズをされている場合に、一時的にオフにして処理していることがあります。  このような処理中に何らかのトラブルが発生して元に戻す処理が行われないままの状態になると、次回開く操作を行ったときにダイアログが表示されない事態になるわけです。  スクリプトやマ

Q. BricsCAD® で累進寸法描けますか?

A. 描けます。(BricsCAD Lite以上) 下に添付の図面ファイルから累進寸法の寸法スタイルを使って、並列寸法を使って描いてみましょう。 たとえば、左端を基点にして作図すると下図ような形で作図されます。 もちろん位置を移動すれば寸法値も追従します。 寸法値の垂直位置を上にすると、下図のようになります。 間隔が狭くて矢印が反転してしまった場合は、矢印反転のコマンドで調整して整えましょう。 累進寸法のスタイル内容 累進寸法の寸法スタイル設定の内容でポイントになる

BricsCAD® のオプションから素早く設定項目を見つける方法

ということで、先にツイートしていた BricsCAD のオプション設定を便利に使う方法について紹介します。 AutoCAD やそっくりさんの互換CAD から BricsCAD へ移行する事を考えたときに、しっくりこない点として上位に挙げられるのがオプション設定の様式が違うという点かと思います。 BricsCAD は、ほとんどの設定がオプション設定にまとまっている点が特徴的なのですが、設定項目が諸々含めると 1300個以上あったりするので初見だとあの設定はどこにあるの?と迷

Q. BricsCADではブロック図形を編集できますか?

A. 出来ます。ということで、図面中にあるブロックを編集する機能について紹介します。 BricsCAD の2つのブロック編集機能 BricsCADには、ブロックの定義を編集する機能としてブロックエディタ(BEDIT)と インプレイス参照編集(REFEDIT)の2つのコマンドがあります。 それぞれ以下のような特徴があります。 ブロック編集(BEDIT) ブロック編集コマンドは、ブロック定義された状態で編集する形になります。コマンドを実行して編集するブロックを指示すると、

BricsCAD にハッチング機能はありますか?

A. あります。 ということで、先に Twitter に投稿した内容ですが、この記事ではもうすこしだけ詳しく書いておきます。 ハッチングのパターンファイル ハッチングは、特定の領域を塗りつぶしや一定の模様パターンで塗りつぶす機能になりますが、このパターンが定義されているのがハッチングパターンの定義ファイル(.pat)となります。  パターンファイルは、テキストになっているのでメモ帳などで編集することが出来、パターンファイルの仕様に則って記述をすると独自のパターン(柄)を追

BricsCAD®をコマンド ライン スイッチを使って起動する

 今回は BricsCAD を起動するときに、特定の環境で起動したり初期化のためのスクリプトやプログラムを走らせたりといった形で起動の処理をカスタマイズする際に利用できるコマンドラインスイッチについて紹介します。 コマンド ライン スイッチ リファレンス抜粋この記事では、よく使うと思われるものについて解説します。 なお、スイッチは大文字・小文字を区別しません。 /P スイッチ /P スイッチは、ユーザープロファイル名を指定して起動するスイッチです。 // 例. mys

BricsCAD®をサクサク使うためのテクニック その2:描画や動作を軽くする(~V24)

今回は、BricsCAD の設定を変えることで描画などの負荷を減らして反応良く操作できるようにする設定を紹介します。 アンチエイリアスの量を調整するBricsCAD は曲線をディスプレイ表示する際に、ディスプレイ上の線がガタ付いて見えるいわゆるジャギーの発生を軽減して滑らかに見えるようにする設定があります。 この設定はシステム変数の AntiAliasScreen で行い、0(アンチエイリアスなし)から 7(最も滑らか)の範囲でアンチエイリアスのかかり具合を調整できます。

BricsCAD®をサクサク使うためのテクニック その1:データを軽くする(~V24)

2024年3月29日: 記事の内容を V24.2 対応しました。 データを軽くすることの重要性 BricsCAD は、数秒で起動したり、マルチスレッドなファイルオープン処理に対応するなど、CAD の中ではかなり軽快に動作するソフトウェアになっています。  それでも、大規模な設計を行っていたり一つのファイル内で多数の図面をまとめて描いていたりしていると、図面ファイルのデータは大きくなっていくため、軽快に動作させ続けるための方法をしておくことは生産性を極力落とさずに作業する上で

BricsCAD® で循環選択

ということで、BricsCAD はマウスカーソルを図形上に合わせて Tabキーを押すだけで、カーソル下にある図形を循環で選ぶことが出来ます。(図形を事前に選択する必要はありません。) BricsCAD の体験版(無料)でお試しあれ BricsCAD をお持ちでない方は、無料体験版をダウンロードして各製品の使い勝手や機能を堪能してみてください。  体験版利用で、”体験版で作成・保存した” というような隠れた刻印データが付加されることもありませんので安心して検証していただけます