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BricsCAD Mechanical

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このマガジンでは、2D/3D の機械設計に対応した BricsCAD Mechanical に関する記事をまとめています。
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BricsCAD®で寸法値に許容差を記入する方法

BricsCAD で寸法に機械設計でよく使う公差値を記入するは、次の方法があります。 それぞれについて解説します。 寸法値のプロパティで許容差を設定する寸法図形のプロパティには、公差の設定があります。 作図後に、プロパティを設定するか、寸法スタイルで設定しておくことで許容差表示を行うことが出来ます。 公差プロパティの公差範囲の上限下限と、その他のプロパティを組み合わせて表示をコントロールします。 BricsCAD の寸法値編集で書式を使う文字書式による許容差表示は、寸

BricsCAD® Pro の 3Dモデリング チュートリアル動画

BricsCAD® Proでは、ダイレクトモデリングの機能が利用でき、CAD図面を2Dから3Dへ、3Dソリッドやサーフェスを変形して複雑な幾何学オブジェクトや芸術的な形状を作成できます。 この記事では、Youtube に掲載されているBricsCAD® Pro の 3Dモデリングチュートリアルの動画について補足説明を掲載しています。 これらのビデオでは、ソリッド、サーフェス、メッシュ、ワイヤーフレームオブジェクトの作成方法について、3Dモデリングのコンセプトとテクニックを

Q. BricsCAD® で断面二次モーメントを算出できますか?

A. 特定状況について出来ます。(Liteから)BricsCADでは、マスプロパティ(_massprop)コマンドで、リージョンオブジェクトを選択することで、慣性モーメントや断面性能の情報を得ることが出来ます。 リージョンオブジェクトは、ポリラインなど閉じた領域のオブジェクトからREGION コマンドにより作成できます。 断面二次モーメントを算出する例 例として、性能表が出ている鋼材から溝形鋼の情報とBricsCAD上での算出結果を掲載します。 下のイメージが溝形鋼(

Q. BricsCADで投影図(三面図)を作れますか?

A. BricsCAD Pro 以上で作れます。BricsCAD の Pro や Mechanical では 3Dモデルから、三面図などの投影図を作成することが出来ます。 投影図を作成するためのコマンド3Dモデルからの投影図は、ベースビュー(_VIEWBASE)コマンドを使用します。 投影図を作成する前に、投影図には「第一角法」、「第三角法」と種類がありますが、日本ですと通常は JIS基準で「第三角法」が使用されていると思いますので、オプションのダイアログを表示して、”投

BricsCAD® V24 Mechanical の強化点まとめ

この記事では、先日リリースされた BricsCAD V24 の Mechanical に関連した強化ポイントについて解説した記事をまとめています。 2Dメカニカル機能の強化📘 ACM BOM の互換性UP – パーツ参照・パーツリスト 📘 溶接の強化 3Dメカニカル機能の強化📘 3D PDF の書き出し強化 📘 SVG書き出し(EXPORTSVG) 📘 分解図(シーケンス)の強化 - 分解ステップ編集 📘 組立(アセンブリ)検査(β)機能の追加 📘 板金書き出し(SMEX

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:パーツ参照・パーツリスト

BricsCAD Mechanical V24 の 2次元設計向け機能で大きく更新された点として、AutoCAD® Mechanical (以下、ACM)データと互換のあるパーツ参照、パーツリストに対応した点があげられます。 パーツ参照、パーツリストはセットで ACM データの BOM として機能しますが、一方 BricsCAD Mechanical には、V24以前から 3D パーツの部品表(BOM)機能(_BMBOM)が搭載されています。 これらの BOM データはそ

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:SVGファイル書き出し

BricsCAD® Mechanical V24で、選択した分解ビューの各ステップの SVG ファイルを生成する新しい EXPORTSVG コマンドが追加されました。 昨日公開した 3DPDFへの出力強化と合わせ、BricsCAD Mechanical V24 でリアリティの高いケースでは 3D PDF、テクニカルイラスト用途では SVG と使い分けた利用がやりやすくなりました。 サンプルファイル ファイルは、SVGOPTIONS コマンドで使用可能なオプションに従って

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:3D PDF の書き出し強化

BricsCAD® Mechanical V24 で、分解ビュー機能で作成した各ステップから選択したステップを個別のページとして 3D PDF に書き出しできるようになりました。 各状態の 3Dモデル表示を PDFで書き出せるようになったことで、インタラクティブな状態確認やドキュメントの配布に活用できます。 では、よいCADライフを!👨‍💼

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:組立(アセンブリ)検査(β)機能の追加

製品の組み立て工程をステップごとに検査できる全く新しい機能が追加されました。 この機能は、特定のアセンブリ基準を評価して、設計をアセンブリできるかどうかを評価する機能で、各ステップについて特定のワークショップツールを使用する能力、視認性と到達可能性、および自由に部品を移動するための物理的制約の3つの基準を評価することができます。 機能の使い方は動画をご覧ください。 検査の結果はステップごとにパネル上で確認出来ます。 組立(アセンブリ)検査機能は、ベータ機能としてお試し

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:板金向けファイル書き出しの強化

BricsCAD® Mechanical V24 では、以前よりあった板金加工のCAM向けデータとして活用される OSM(Open Sheet Metal)ファイルへの書き出しが、最新バージョンの OSMファイル書き出しに対応しました。 OSM(Open Sheet Metal)ファイルは、本来 CADMAN-B CAM システム用のファイルで、BricsCAD® Mechanical で作成した板金データを書き出しできるのですが、中の人的に日本国内で利用しているのを聞いた

BricsCAD® V24 Mechanical 強化点:溶接の強化

BricsCAD® Mechanical には2Dと3D、両方の設計ように溶接の作図・モデリング機能が搭載されていますが V24 ではそれぞれ強化されています。 具体的には次のとおりです。 2Dの溶接作図2D 用の簡易溶接記号は使いやすくなっています。 溶接記号では、引出線の編集機能が追加され、複数箇所へ引き出し線を作図したり出来るようになっています。 3Dの溶接モデリング3Dの溶接モデリングでは、プロパティに溶接フィーチャーのサイズが追加されています。メカニカルブラ

BricsCAD® V24 強化点:2Dスケッチベースのモデリング対応

 BricsCADでは、平面データからプッシュ・プルで立ち上げしたり、軸から回転体を作成するモデリングは以前から出来ていますが、BricsCAD V24 からそれを一歩進んだ形で編集できるようになります。 2D図形から押し出しや回転でソリッドモデルを作成した際に、元の2D図形とリンクし状態でモデリングができるようになりました。 これにより、元の2D図形を編集することで3Dソリッドの形状にも反映することが可能になります。 流れ的には次のようになります ということで、Br

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:分解図(シーケンス)の強化 - 分解ステップ編集

BricsCAD® Mechanical V24 では、3Dモデルから分解図を作成・編集する機能が強化されました。 分解図を作成すると、モデルの現在の方向がすべてのステップの既定の方向として保存されます。ただし、これらの方向は、他のステップに影響を与えることなく、任意のステップに対して自由に再定義できます。 BricsCAD® Mechanical V24 で強化された分解ステップ編集では、特定のステップで必須ではないパーツを非表示にしたり、リクエストに応じてすべてのパーツ

BricsCAD® V24 強化点:拘束機能エンジン

BricsCAD には以前から、幾何拘束、寸法拘束といった拘束機能が搭載されています。拘束は2Dと3D両方で利用可能なものですが、BricsCAD V24では拘束管理システムが改良されて、拘束値が大幅に変更されたケースで 2Dプロファイル形状をより良く制御できるようになりました。 これは単純に言うと拘束の状態が大きく変更された際に破綻するケースで破綻しにくくなったということで、拘束というシステマチックな機能を利用した際の堅牢性が向上したという強化点となります。 この他にも