BricsCAD V22.2 の更新点:その2
前回の続きで、BricsCAD V22.2 のアップデート内容紹介です。
今回は、パフォーマンスが向上した点とインターフェス周りの改善についてピックアップします。
パフォーマンスの向上
グリップ数が多い図形の描画パフォーマンス改善
多数のグリップ点が重なっているグリップを編集する際のパフォーマンスが劇的に改善しました。処理が滞ることで固まったような状態になることがあったようなのですが、これが解消されています。
複数コア対応の強化
BricsCAD は、特定の処理に対して複数のCPUコアを用いて並列実行できるようになっているのですが、この機能の対象が広がりました。
BricdsCAD PRO の機能になりますが、ベースビュー作成(VIEWBASE)、投影ビュー(VIEWPROJ)、作図ビュー更新(VIEWUPDATE) による複数ビューの作成・更新が並列実行できるようになりました。
CAD の描画に関わる処理は多くの場合において、複数の CPU で処理させにくいものなのですが、こういった改良を行っていくことでより快適な作図を行えるようになっていっています。
ソリッドモデルのロード時間短縮
ソリッドモデルのロード時間を短縮して、シェーディングモードとワイヤーフレームモードの切り替えがより速くなりました。
インターフェスの改善
パネルの更新
いくつかのが新しくなったり、強化されたりしています。
アタッチメントパネルが新しくなりました。
パラメータマネージャパネルが新しくなりました。
ヒントパネルが新しくなりました。
可視性パネルは、選択したエンティティの可視状態を簡単に管理できるようになりました。
ツールパレットのパネルに実験的なフライアウト機能が実装されました。
新しくなったパネルは、全体的にスッキリとした形になり、アイコンがわかりやすくなっていると思いますので、確認してみてください。
検索コマンドの改良
検索コマンドで、検索されたテキスト列がダイアログとともに自動的にサイズ調整されるようになり、結果一覧にキーボードナビゲーションが追加されて検索された文字列を青い背景で強調表示されるようになっています。V22.2 以前はグレーで反転していましたのでより強調されています。
フィールドコマンドの改良
フィールドのコマンドにある変数項目で、システム変数とLISP変数のリストを検索できるようになりました。これにより非常にたくさんある中から目的の項目を見つけやすくなります。
オートコンプリートが Tab キーによる候補移動に対応
BricsCAD でキー入力したときに表示されるオートコンプリートの機能で、次の候補への移動にTabキーが使えるようになっています。Tabキーで次候補、Shift+Tabで前候補です。(日本語版は提供されていないですが、MacOS版では、次候補:CTRL+N, 前候補:CTRL+Pです。)
細かい点ですが、これまでの矢印キー以外にも使える手段が増えて左手の位置を変えずに移動できるので楽になりますね。
以上で、今回の紹介を終わります。
小さな使い勝手の向上も継続的に行われているので、要望があればリクエストを出してみてください。
V22.2 の更新は盛りだくさんなので、3回目の記事に続きます。
体験版でもお試し出来ます
BricsCAD V22.2 の体験版もありますので、体験版を使ってみたくなったら、こちらの記事を参照してダウンロードしてみましょう! 😊
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