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BricsCAD® のテクニック

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BricsCAD を使うためのスキルアップに役立つ記事をまとめています。
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#互換CAD

Q. BricsCAD® で累進寸法描けますか?

A. 描けます。(BricsCAD Lite以上) 下に添付の図面ファイルから累進寸法の寸法スタイルを使って、並列寸法を使って描いてみましょう。 たとえば、左端を基点にして作図すると下図ような形で作図されます。 もちろん位置を移動すれば寸法値も追従します。 寸法値の垂直位置を上にすると、下図のようになります。 間隔が狭くて矢印が反転してしまった場合は、矢印反転のコマンドで調整して整えましょう。 累進寸法のスタイル内容 累進寸法の寸法スタイル設定の内容でポイントになる

BricsCAD® V24のチュートリアル

BricsCAD V24では、初めて使用する方にも安心して使えるようにチュートリアル機能が搭載されています。 「実践的なチュートリアルを見る」のボタンをクリックすると、最初に質問が表示されます。 選択した質問の内容によって、チュートリアルのリストが表示されます。 開始ボタンからそれぞれのコースを進めることが出来ます。 開始すると、各レッスン内容が解説されるダイアログが表示されます。 ダイアログの内容に従ってレッスンを進めていってください。 コースにより、チュートリアル

Q. BricsCAD でツールバーを複数行表示できますか?

A. できます。BricsCAD は最新の V23 においてもクラシックなツールバーのインターフェスをサポートしていますが、長いツールバーを複数行(段)で表示したくなるときがあります。 他のCADから移行してきた方は、ツールバーの際(キワ)をドラッグすることで複数行表示の切り替えをしていたかもしれませんが、BricsCADではこの挙動をサポートしていないため、複数行表示できないと思っている方もいるかも知れません。 でも、そんな事はなく設定することで複数行表示が可能です。 B

Q. BricsCAD でコマンドの短縮入力できますか?

A. できます。コマンドをいくつかの文字に略した形で実行する仕組みとしてエイリアス(別名や仮名)というものがあります。 例えば、DS [Enter] または DST [Enter] で寸法スタイル編集(_DIMSTYLE) コマンドを実行、PA [Enter] で形式を指定して貼り付け(_PASTESPEC)を実行、CFG [Enter]でオプション(_OPTIONS)を実行するなどがあります。 古くから DWG系のCADを利用している方は無意識レベルで使用するエイリアスがい

Q. BricsCAD®にビューキューブ(ViewCube)はありますか?

A. BricsCAD では、同様の機能として ルックフロム(LOOKFROM)という機能があります。 ルックフロムの円形アイコンは、通常、右上に表示されています。 クリックする位置によってビューの視点方向を変更したり、ビューを回転することが出来ます。CTRLキーを押しながらカーソルを合わせると下からの視点方向になります。 ルックフロムのアイコン上で右クリックすると表示されるメニューでは、ルックフロムのモード切り替えや表示位置の変更のほか、表示スタイルの変更、ルックフロム

BricsCAD® で扱える点群(Point Cloud)ファイルの種類まとめ

BricsCAD の PRO 以上の製品では、点群(ポイントクラウド)ファイルを読み込むことが出来ます。点群ファイルもいろいろな種類がありますが、扱えるファイルの拡張子は BricsCAD V25 では以下の13種類になります。 対応点群ファイルの種類E57:ASTM 中間ファイルフォーマット LAS / LAZ: ASPRS LiDARデータ交換フォーマット PTS: Leica PTSファイル RTX: Leica PTXファイル RCP / RCS: Auto

Q. ファイルを開くときにダイアログが表示されないのですがどうしたらいいですか?

A. システム変数の FILEDIA を ON=1 に設定します。 Filedia のシステム変数は、ファイルダイアログの表示をコントロールします。通常の操作でこの変数がオフになることはないのですが、自動処理をするようなカスタマイズをされている場合に、一時的にオフにして処理していることがあります。  このような処理中に何らかのトラブルが発生して元に戻す処理が行われないままの状態になると、次回開く操作を行ったときにダイアログが表示されない事態になるわけです。  スクリプトやマ

レポート:BricsCAD®をクラウド VDI で利用する

 コロナ禍がもたらした変化の中でポジティブな内容として DX が進んだことと、働き方の多様性が認知されたという点が挙げられるかと思います。中の人も基本はリモートワークでたまに会社に会議をしに行くといった感じでお仕事をしていたりしますが、CAD の使用環境も働き方に合わせた要望が当然出てきています。  CADを利用して設計・製図を行う人がリモートワークをするためには情報漏洩に必要以上に気を使わないといけないケースがあるため、ノートPCを社外に持ち出せず、リモートで会社のPCに

[詳説]BricsCAD®のクワッドメニュー(V24対応)

今回は、BricsCAD®の特徴的な機能の一つであるクワッドメニューについて、詳しく解説していきます。 最終更新:2024年7月4日 クワッドメニューとはクワッドメニューは、BricsCAD で状況に合わせてカーソルの近くにポップアップ表示されるツールバーのようなメニューです。クワッドメニューは大きく2段の構成になっていて、下イメージの赤枠部分が、直近に実行したコマンドとAIにより提案された機能のアイコン。緑枠の部分が、作成・修正など、カテゴリごとのアイコンリストになって

BricsCAD® のダウンロードとインストール

BricsCAD を体験してみたいという方は、Bricsys のホームページからインストールプログラムをダウンロードできます。 ユーザ登録(無料)をしてからダウンロードとなりますが、手順などについて「BricsCADインストールガイド」という形で簡単にまとめてありますのでご利用ください。 BricsCAD 体験版でできることBricsCAD の体験版は、Lite/Pro/BIM/Mechanical/Shape という、すべてのライセンスレベルが含まれた Ultimate

BricsCAD® で画像を作成する方法

この記事では、BricsCAD から図面のイメージファイルを作成する方法についてまとめています。 ラスターイメージを作成するBricsCAD からイメージファイルを書き出しする手段は複数あります。 ラスターイメージとして書き出しする場合はファイルのフォーマットごとに以下のコマンドがあります。 BMPファイル: _bmpout PNGファイル:_pngout または _screenshot WMFファイル: _wmfout EMFファイル: _wmfout (ファイル

BricsCAD®で点群ファイルの取り込みから TINサーフェスの生成まで

最終更新:2024年6月19日 点群ファイルの準備・作成BricsCAD では、取り込まれている点群ファイルを書き出す事はできますが、点群ファイル自体を BricsCAD 内で生成することは出来ないので、なにかしらの形で作成された点群ファイルを利用する形になります。 点群の作成は最近だと、レーザスキャナを搭載したドローンやロボットなどを用いた3Dスキャニングのほか、精度は落ちるものの手軽にスキャニングできる、ハンディタイプの Lider スキャナや一部のLider センサ

神戸清光 EXPO 2022 KSI Roadshow レポート

Bricsys Japan 初のフィジカルイベントということで、測量機器・計測機器の販売・レンタル・修理などを行っていて、BricsCAD も取り扱い頂いている 株式会社神戸清光 さんが開催された「神戸清光 EXPO2022 KSI Roadshow」に展示をさせていただきました。 今年4月から本格的に活動を始めた Bricsys Japan としては初めてのフィジカルイベントになります。😊 BricsCAD Pro の点群と Civil の3D 機能今回の展示では、やは

使わなきゃ損! BricsCAD®のガイドコピーとガイド移動

今回は、他の CAD にはない BricsCAD 独自の機能で使わないともったいないガイドコピーとガイド移動コマンドを紹介します。 まずは、下記の記事または動画をご覧ください。 BricsCADでのCOPYGUIDED コマンドと MOVEGUIDED コマンドの使用 (bricsys.com) 日本語化されていないので、ブラウザの翻訳機能などを利用して見ていただくと良いのですが、BricsCAD には、「ガイドコピー」と「ガイド移動」という機能があります。  この機