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BricsCAD® カスタマイズ向け情報

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BricsCAD® 上で、APIを使用してアドオンプログラムを作ったり、ちょっとしたカスタマイズをしてみたりする人向けの記事をまとめています
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BricsCAD® のネットワークライセンス

最終更新:2024年4月 BricsCAD には、シングルとボリューム、ネットワークと大きく分けて3つのライセンス種類があり、それぞれについて永続ライセンスとサブスクリプションのタイプを提供しています。 今回はその中でネットワークライセンスについて解説をしていきたいと思います。 📘 BricsCAD のネットワークライセンスとはBricsCAD のネットワークライセンス(以下、ネットワーク版)は、ライセンスサーバーにライセンスをプールして(貯めて)おいて社内でライセンス

Q. BricsCAD Lite で点群は扱えますか?

A. BricsCAD Liteでは、基本的な表示とプロパティの変更のみ可能です。BricsCAD V24 の製品で扱う事のできる機能内容は製品別では下の表のようになります。 BricsCAD Liteでは、点群を使った設計作業をする際に便利なカラーマップ表示や、断面やクロップ設定などは出来ませんが、すでに参照されているファイルのデータについて、最低限の表示をパフォーマンスよく行うことが出来ます。 断面やクロップを設定しておけば、プロパティから断面表示の ON/OFF が

BricsCAD®のデータ互換性シリーズ 「レイヤー」(画層)

この記事では BricsCAD におけるレイヤー(以降、画層)の仕組みについて解説します。 画層とは画層はCADソフトを利用する場合に一般的に利用される概念で、よく解説されるのは、透明なシートが層になって重なって表示されているイメージではないかと思います。 図面の目的や作図時の状況によって、画層の状態をうまくコントロールすることで、必要な情報のみを表示して図面を視覚的に変化させて作業性を向上させたり、出力時に適切な情報だけ表示して特定用途に向けた図面として出力するといった

Q. BricsCAD® で IGESやSTEP、パラソリッド系などの3D機械設計向けCADのファイルを扱えますか?

A. 別売りの「Communicator for BricsCAD」という製品をアドインすることで読み込み、書き出しできるようになります。最終更新:2024年1月24日 「Communicator for BricsCAD」(以下、コミュニケーター)は、メジャーな(機械系)3D CAD のファイルを読み書きするためのアドオン製品です。 IGES、STEP のファイルもこのアドイン製品で対応しています。 Communicator for BricsCAD の詳細はこちら

BricsCAD® V24 強化点:図形スナップの視認性アップ

 この強化点は、とてもわかりやすく認知していただけるかと思います。 完全に UI にフォーカスした改善内容で、図形(オブジェクト)スナップのリスト表示でON/OFFが見分けにくい状態だった点について、BricsCAD V24 で判別しやすい状態になりました。 ステータスバーのリストだけでなく、SHIFT+右クリックの一時オブジェクトスナップも同様に変更されています。 中の人、個人的に特に図心と点が分かりにくくてどうにかならないものかと思っていたので、この改善点は地味なもの

BricsCAD® V24 強化点:WMF の文字出力改善

 Windows上で、他のソフトウェアへデータをコピー&ペーストする際に簡易なベクトルイメージとして手軽に使えるWindowsメタファイルですが、書き出しをすると、小さな文字は潰れて見えにくい形になることがありました。  このような状況への改善要望に対して、BricsCAD V24 では、TrueType の文字がきれいに表示される WMF ファイルを書き出しすることが出来るようになりました。 WMFTTFTEXT のシステム変数  WMFファイル書き出し時のTrueTy

BricsCAD® V24 強化点:トリム/延長のプレビュー表示

BricsCAD® V24 では、基本的な編集機能であるトリム・延長コマンドにおいて、編集中に結果のプレビューが表示されるようになりました。 SHIFTキーによるトリム/延長の切替時も動作します。 ただ、範囲選択中やフェンス指示中はプレビューされないので、もしこれらの動作中もプレビュー表示してもらいたいという要望がありましたら、サポートリクエストから要望をお送りください。 では、よいCADライフを!📐

BricsCAD® V24 強化点:リボンのツール検索

BricsCAD V24 では、前バージョン V23 でベータ機能として導入されていたモダンなリボンメニューが標準設定になりました。 これにより、 コマンドの検索機能が標準的に利用可能になりました。 検索すると、入力したキーワードに関連したコマンドがハイライト表示されます。V23のときは、ハイライトされないアイコンが、ほぼ見えなかったりしたので位置関係が把握しにくい部分がありましたが、V24ではうっすら見えるようになっていて、その点も改善されています。 また、インターフ

BricsCAD® V24 強化点:コマンド提案のアルゴリズム強化

BricsCAD の特徴の一つである、機械学習を活用したAI機能として搭載されている「次のコマンド提案」機能は、操作の来歴などから「次に使う機能はこれじゃないですか?」といくつかリストアップ表示してくれる機能です。 この機能は、AIアシストパネルやクワッドメニューの"空き"に表示されるのですが、挙動が目立たないので知らずに使っている方もいる機能かもしれません。 そんなコマンド提案機能ですが、V24では、V23で把握されたデータ等に基づいてアルゴリズムに見直しが入りより適切

BricsCAD® V24 強化点:Civil-土木向けの割り込み入力コマンドを追加

BricsCAD V24では、点、距離、または半径を要求されたときに、方位と距離など測量観測情報に基づいた入力できるようになりました。 具体的に利用可能になった入力方法は次のとおりです。 入力時に、これらのアイコンを実行して入力を行います。 この機能により、測量系の方が測量系図面の作成に活用しやすくなります。 他の指定方法もほしいという方要望がありましたら、サポートリクエストへお送りください。 では、よいCADライフを!👷

BricsCAD® V24 強化点:Civil-TINサーフェスの強化

BricsCAD Pro の土木機能では、点群や座標点リストから Tinサーフェスを作成することができていますが、V24 で既存の方法の加えてコンター(等高線)データからTINサーフェスを作成することができるようになりました。 TINサーフェス化してしまえば、プロパティを変更して等高線表示の間隔を変更したり、地表の傾斜でグラデーション表示したりといったことができますので、公開している等高線データから地形の3Dデータを作成する方法が増え、土木・測量の業務でより活用しやすくなっ

BricsCAD® V24 強化点:エイリアス

BricsCAD V24 では、初期値のエイリアス設定において、機能の追加や他CADとの互換性の観点から不足しているものが追加されるなど整理されました。 ELIASEDITコマンドからの編集や、PGPファイルをエディタで開いて確認できますが、数十の項目が追加されています。 旧バージョンでカスタマイズされている方は、旧来通り編集できますので、インストール時にマイグレーションして移行された場合は、プログラムフォルダ内のベースのファイルからマージするなどして、カスタマイズしてご

BricsCAD® V24 強化点:シートセットマネージャの強化

BricsCAD にはシートセットによるプロジェクト管理機能がありますが、BricsCAD V24 では、このシートセット機能がより直感的に利用できるように強化されました。 ツリーでのドラッグ&ドロップ動作が改良されたほか、複数プロジェクト表示時は個別のプロジェクトごとに表示し、切り替えて使えるようになりました。 また、プロジェクトの情報の同期処理が改善され複数人での編集時に更新状況が分かりやすくなりました。 シートセット情報の保存も自動的に行われるようになったので、S

Q.BricsCAD®の距離入力時に単位を使えますか?

A. 使えます。まず、BricsCADでは、長さや面積・体積・質量表示で単位ベースの表示を行うことが出来るようになっています。(初期値で有効になっています。) 単位入力を有効にするプロパティの単位表示設定  たとえば、線分作図時に1.5メートルの長さを入力したい場合、通常ですと 1500 と入力しますが、BricsCADでは、ダイナミック入力時に1.5m や 150cm と入力できるように設定出来ます。距離入力時の単位指定は、初期値では有効になっていないので、次の「プロパ