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BricsCAD Mechanical

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このマガジンでは、2D/3D の機械設計に対応した BricsCAD Mechanical に関する記事をまとめています。
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2023年11月の記事一覧

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:パーツ参照・パーツリスト

BricsCAD Mechanical V24 の 2次元設計向け機能で大きく更新された点として、AutoCAD® Mechanical (以下、ACM)データと互換のあるパーツ参照、パーツリストに対応した点があげられます。 パーツ参照、パーツリストはセットで ACM データの BOM として機能しますが、一方 BricsCAD Mechanical には、V24以前から 3D パーツの部品表(BOM)機能(_BMBOM)が搭載されています。 これらの BOM データはそ

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:SVGファイル書き出し

BricsCAD® Mechanical V24で、選択した分解ビューの各ステップの SVG ファイルを生成する新しい EXPORTSVG コマンドが追加されました。 昨日公開した 3DPDFへの出力強化と合わせ、BricsCAD Mechanical V24 でリアリティの高いケースでは 3D PDF、テクニカルイラスト用途では SVG と使い分けた利用がやりやすくなりました。 サンプルファイル ファイルは、SVGOPTIONS コマンドで使用可能なオプションに従って

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:3D PDF の書き出し強化

BricsCAD® Mechanical V24 で、分解ビュー機能で作成した各ステップから選択したステップを個別のページとして 3D PDF に書き出しできるようになりました。 各状態の 3Dモデル表示を PDFで書き出せるようになったことで、インタラクティブな状態確認やドキュメントの配布に活用できます。 では、よいCADライフを!👨‍💼

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:組立(アセンブリ)検査(β)機能の追加

製品の組み立て工程をステップごとに検査できる全く新しい機能が追加されました。 この機能は、特定のアセンブリ基準を評価して、設計をアセンブリできるかどうかを評価する機能で、各ステップについて特定のワークショップツールを使用する能力、視認性と到達可能性、および自由に部品を移動するための物理的制約の3つの基準を評価することができます。 機能の使い方は動画をご覧ください。 検査の結果はステップごとにパネル上で確認出来ます。 組立(アセンブリ)検査機能は、ベータ機能としてお試し

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:板金向けファイル書き出しの強化

BricsCAD® Mechanical V24 では、以前よりあった板金加工のCAM向けデータとして活用される OSM(Open Sheet Metal)ファイルへの書き出しが、最新バージョンの OSMファイル書き出しに対応しました。 OSM(Open Sheet Metal)ファイルは、本来 CADMAN-B CAM システム用のファイルで、BricsCAD® Mechanical で作成した板金データを書き出しできるのですが、中の人的に日本国内で利用しているのを聞いた

BricsCAD® V24 Mechanical 強化点:溶接の強化

BricsCAD® Mechanical には2Dと3D、両方の設計ように溶接の作図・モデリング機能が搭載されていますが V24 ではそれぞれ強化されています。 具体的には次のとおりです。 2Dの溶接作図2D 用の簡易溶接記号は使いやすくなっています。 溶接記号では、引出線の編集機能が追加され、複数箇所へ引き出し線を作図したり出来るようになっています。 3Dの溶接モデリング3Dの溶接モデリングでは、プロパティに溶接フィーチャーのサイズが追加されています。メカニカルブラ

BricsCAD® V24 強化点:2Dスケッチベースのモデリング対応

 BricsCADでは、平面データからプッシュ・プルで立ち上げしたり、軸から回転体を作成するモデリングは以前から出来ていますが、BricsCAD V24 からそれを一歩進んだ形で編集できるようになります。  2D図形から押し出しや回転でソリッドモデルを作成した際に、元の2D図形とリンクし状態でモデリングができるようになりました。 これにより、元の2D図形を編集することで3Dソリッドの形状にも反映することが可能になります。 流れ的には次のようになります ということで、B

BricsCAD® Mechanical V24 強化点:分解図(シーケンス)の強化 - 分解ステップ編集

BricsCAD® Mechanical V24 では、3Dモデルから分解図を作成・編集する機能が強化されました。 分解図を作成すると、モデルの現在の方向がすべてのステップの既定の方向として保存されます。ただし、これらの方向は、他のステップに影響を与えることなく、任意のステップに対して自由に再定義できます。 BricsCAD® Mechanical V24 で強化された分解ステップ編集では、特定のステップで必須ではないパーツを非表示にしたり、リクエストに応じてすべてのパーツ

BricsCAD® V24 強化点:拘束機能エンジン

BricsCAD には以前から、幾何拘束、寸法拘束といった拘束機能が搭載されています。拘束は2Dと3D両方で利用可能なものですが、BricsCAD V24では拘束管理システムが改良されて、拘束値が大幅に変更されたケースで 2Dプロファイル形状をより良く制御できるようになりました。 これは単純に言うと拘束の状態が大きく変更された際に破綻するケースで破綻しにくくなったということで、拘束というシステマチックな機能を利用した際の堅牢性が向上したという強化点となります。 この他にも

BricsCAD® V24 強化点:クイック寸法(QDIM)

今まで無かったの!?と驚かれる方もいるかも知れませんが、V24 で搭載されました。✨ クイック寸法は、複数の図形を選択して、その図形に対して一括で寸法(直列、断重ね、並列、座標、半径、直径、データムのいずれか)を作成する機能です。 作成できる寸法の種類は、図形選択後のオプションで指定します。 オプションの種類は次の通り (C):直列寸法 (S):段重ね寸法 (B):並列寸法 (O):座標寸法 (R):半径寸法 (D):直径寸法 (P):データム (E):編集 (S):設定